診療情報管理士の認定試験の受験勉強で専門課程11章の暗記項目
『医療の資格』の一問一答の問題集の専門分野の11章で調べてオリジナルの資料として
まとめておくべき項目を示します。統計資料やICD-10、ICD-O等の話題が出てきます。
専門課程は基礎課程と違って調べないといけない事柄が無数に登場する訳ではなくて、
調べることが少し有りつつ、細かい知識の整理の方法を紹介していく感じになります。
専門分野11章で調べて暗記すべき項目
下記の表からオリジナルの資料をどのように作成すれば良いか?は基礎分野1章の記事
の冒頭で説明していますので参考にして下さい。11章は9個のカテゴリーが有ります。
実務で扱う統計資料やICD-10、ICD-O等の知識を学びます。認定試験の合格に必要な
深さの知識のみを効率良くまとめてオリジナル資料の作成方法により作製して下さい。
- 専門分野 11章 国際統計分類Ⅰ
- 人口動態統計
- 統計会議・改訂会議
- ICDの改訂、改正
- ICD-10の構造
- ファミリー
- ICF(国際生活機能分類)
- ICD-O(国際疾病分類 – 腫瘍学)
- 原死因の選択ルール
- 主要病態の選択ルール
【注意】
表中の重要度は☆☆>☆>★★>★の順になります。表にある項目は基本的に全て身に
つけておくべきです。一問一答の問題集で勉強すべき内容をピックアップしています。
また表中に無い事柄でも☆マークの有無に関係無く認定試験で出題の可能性が有るので
専門課程は全て履修しておいて下さい。調べる回数が少なくて基礎課程よりは楽です。
章 | カテゴリー | 名称 | ICD-10 コード |
重要度 | 病態等の説明 |
---|---|---|---|---|---|
11 | 人口動態統計 3 | 人口動態事象・嫡出(ちゃくしゅつ)化・嫡出子・婚姻の無効 | 無し | ☆☆ | 嫡出化・嫡出子・婚姻の無効の意味を調べておく(『婚姻の無効』は『離婚』や『婚姻の取り消し』とは意味が異なる) |
11 | 人口動態統計 7 | 人口動態調査・厚生労働省(厚労省)・調査項目5個(出生・死亡・死産・婚姻・離婚) | 無し | ☆ | 調査項目5個(出生・死亡・死産・婚姻・離婚)をしっかり覚えておく |
11 | 人口動態統計 8 | 死亡診断書・死亡の原因・原死因・一般原則・選択ルール(ルール1~3)・修正ルール(ルールA~D)・死亡統計オートコーディングシステム | 無し | ☆☆ | 原死因は認定試験の専門分野で毎回2題ずつ出題されるので一般原則・選択ルール・修正ルールの意味を調べて理解してからしっかり演習をしておく |
11 | 人口動態統計 9 | 疾病、傷害及び死因の統計分類基本分類表・死因分類表・疾病分類表・死因簡単分類 | 無し | ☆ | 疾病、傷害及び死因の統計分類基本分類表・死因分類表・疾病分類表をしっかり覚えておく |
11 | 統計会議・改訂会議 10・11・12・13・14 | 国際統計会議・死因分類・国際死因リスト・国際疾病分類・改訂会議・疾病分類・WHO・内容例示表・索引表・二重分類・大改訂・ファミリー | 無し | ★ | 10・11・12・13・14の内容は軽く見ておくだけで良い |
11 | ICDの改訂、改正 15 | ICD・国際疾病分類 | 無し | ☆ | 正式名称の『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』はしっかり覚えておく |
11 | ICDの改訂、改正 16 | ICD-10の改正・WHO・WHO-FICネットワーク会議 | 無し | ☆☆ | FICの英語の単語を調べて書き込んでおく
WHO-FICネットワーク会議は毎年10月下旬に1週間、WHOの主催により世界各地で開催されている |
11 | ICDの改訂、改正 19 | WHOの改正 | 無し | ☆☆ | WHOの改正内容の日本での適用は翌年からという程速くはない(最速でも数年後から)と覚えておく |
11 | ICDの改訂、改正 22 | WHO-FIC協力センター・世界18ヶ所 | 無し | ★ | 世界18ヶ所がどこか?は調べなくて良い |
11 | ICDの改訂、改正 23 | 日本WHO-FIC協力センター・厚生労働省(厚労省)・8つの組織 | 無し | ★ | 8つの組織が何か?は調べなくて良い |
11 | ICDの改訂、改正 24・25 | 大改正・小改正・コード・カテゴリー・3桁分類項目・内容例示表・索引・二重分類 | 無し | ☆ | 3桁分類項目の意味を確認しておく
大改正・小改正の内容は一般常識的なことなので、特に覚えるという感じではなくて知っておけば良い |
11 | ICD-10の構造 27 | 分類軸・多軸性・分類項・幅と妥協性 | 無し | ☆☆ | ICD-10の分類体系は良く言えば柔軟性があり、悪く言えばいい加減に造られていると覚えておけば良い(ICD-10の分類体系(全体の構造)の内容は全て正確に覚えておく) |
11 | ICD-10の構造 28 | ICD-10・第1巻(内容例示表)・第2巻(総論)・第3巻(索引表) | 無し | ★ | ICD-10は3巻構成の内容を知っておけば良く、冊子版3冊は不要なので購入しなくて良い(無駄になるだけだから) |
11 | ICD-10の構造 29 | ICD-10の第3巻(索引表)・3編の索引表(疾病及び傷害の性質・外因・薬物及び化学物質) | 無し | ★ | 29の内容は知らなくて良い |
11 | ICD-10の構造 34 | ICD-10の基本体系 | 無し | ☆☆ | ICD-10の章名・英字・分類の項目名を全て瞬時にアウトプットできるように覚えておく(これがICD-10の分類体系を身につけておくということで、当然の知識として暗記できていなければ、診療情報管理士の認定試験ではそもそも勝負にならない) |
11 | ICD-10の構造 36 | U00-U49(原因不明の新たな疾患の暫定分類の為の項目)・U50-U99(医学研究の為のテスト項目)・U80-U89(抗生物質耐性の細菌性病原体の項目) | 無し | ☆ | U00-U49(原因不明の新たな疾患の暫定分類の為の項目)・U50-U99(医学研究の為のテスト項目)・U80-U89(抗生物質耐性の細菌性病原体の項目)の内容をしっかり覚えておく |
11 | ファミリー 37 | ファミリー・分類体系・中心分類・派生分類・関連分類 | 無し | ☆☆ | 国際統計分類ファミリーは各項目が中心分類・派生分類・関連分類のどれに属するか?を瞬時に正確に判別できるように工夫して覚えておく |
11 | ファミリー 38 | 中心分類・ICD(国際疾病分類)・ICF(国際生活機能分類)・ICHI(現在検討中の医療行為の分類) | 無し | ☆☆ | ICD(国際疾病分類)・ICF(国際生活機能分類)・ICHI(現在検討中の医療行為の分類)の英語の単語を調べて書き込んでおく(英語の単語は覚えなくて良いが、英語の単語を見たことが無いと3個の分類を日本語と対応させて覚えにくいから)
『ICD(国際疾病分類)』及び『ICHI(現在検討中の医療行為の分類)』と書き加えておく |
11 | ファミリー 39 | 派生分類・ICD-O-3・ICD-DA・ICD-10-NA・ICF-CY | 無し | ☆☆ | ICD-O-3・ICD-DA・ICD-10-NA・ICF-CYの英語の単語を調べて書き込んでおく(英語の単語は覚えなくて良いが、英語の単語を見たことが無いと4個の分類を日本語と対応させて覚えにくいから) |
11 | ファミリー 40 | 関連分類・ICPC-2・ICECI・ATC/DDD・ISO9999・ICNP | 無し | ☆☆ | ICPC-2・ICECI・ATC/DDD・ISO9999・ICNPの英語の単語を調べて書き込んでおく(英語の単語は覚えなくて良いが、英語の単語を見たことが無いと5個の分類を日本語と対応させて覚えにくいから) |
11 | ファミリー 41 | 中心分類・ICHI(現在検討中の医療行為の分類)・ICD-9CM | 無し | ★ | ICD-9CMの英語の単語を調べて書き込んでおく(英語の単語は覚えなくて良いが、英語の単語を見たことが無いと分類の名前を日本語と対応させて覚えにくいから) |
11 | ICF(国際生活機能分類) 45 | 活動・参加 | 無し | ★ | 活動aと参加pの英語の単語を調べて書き込んでおく |
11 | ICF(国際生活機能分類) 46 | アルファベットの後に続く数字・第1レベル・第2レベル・第3レベル・第4レベル | 無し | ★ | 第1レベル・第2レベル・第3レベル・第4レベルの数字の区切り方と、ICF(国際生活機能分類)で数字は全部で5桁在ることを覚えておく |
11 | ICF(国際生活機能分類) 49 | 心身機能・身体構造・活動・参加 | 無し | ☆☆ | 心身機能・身体構造・活動・参加の内容を覚えておく |
11 | ICF(国際生活機能分類) 50 | 活動と参加・実行状況(している活動)・能力(できる活動) | 無し | ★ | 実行状況(している活動)・能力(できる活動)の内容を覚えておく |
11 | ICF(国際生活機能分類) 51 | 背景因子・環境因子・個人因子 | 無し | ★ | 環境因子・個人因子の内容を覚えておく
『社会的・文化的に大きい相違がある為にICFでは分類されていない。』と書き加えておく |
11 | ICD-O(国際疾病分類 – 腫瘍学) 57 | /2・/3・/6・/0・/1・/9・分化度 | 無し | ☆ | /2・/3・/6・分化度の意味を調べておく
『良性新生物』や『性状不詳及び不明の新生物』に『原発/転移が不明の悪性新生物』と書き加えておく |
11 | 原死因の選択ルール 60 | 病態・損傷・原死因・外因 | 無し | ☆ | 外因の意味を調べておく |
11 | 原死因の選択ルール 67 | 選択ルール・ルール1・ルール2・ルール3 | 無し | ☆☆ | ルール1・ルール3の説明は分かりづらいので原死因の選択問題の攻略方法を参照して理解して覚えておく(ルール2は分かり易いのでそのまま理解して覚えておく)
『その先行する』と書き加えておく |
11 | 原死因の選択ルール 68 | 修正ルール・ルールA・ルールB・ルールC・ルールD・陥入爪(かんにゅうそう) | ☆☆ | ルールA・ルールB・ルールC・ルールDの説明は全く分からない内容なので原死因の選択問題の攻略方法を参照して理解して覚えておく
陥入爪の病態とICD-10のコードを調べておく |
|
11 | 主要病態の選択ルール 69 | 主要病態の選択ルールの基本原則 | 無し | ☆ | 主要病態の選択ルールの基本原則の内容を理解して覚えておく |
11 | 主要病態の選択ルール 70 | 主要病態の再選択ルール(MBルール) | 無し | ☆☆ | 主要病態の再選択ルール(MBルール)の対策方法を参照して理解して覚えておく |
11 | 主要病態の選択ルール 71 | 病態の性質・外因の状況・主要病態 | 無し | ☆ | 主要病態の選択における病態の性質・外因の状況の扱い方を理解して覚えておく |
