診療情報管理士の認定試験の受験勉強でICD-10の構造の覚え方
診療情報管理士の基礎課程で様々な疾患の読み方や病態等を学ぶ際には一緒にICD-10の
コード(主に章とアルファベット)を覚えなければなりません。それは認定試験で疾病
の分類の体系を記憶してないと解けない問題が出るからです。またコーディングの体系
を身につけていずに病気の読み方や病態等だけを知っていてもICD-10を扱えず、診療録
管理士の実務の現場では全く通用しません。英字の後の数値(中間分類項目等)は詳細
に知っている必要は無いですが、ICD-10の全体の構造の暗記方法を解説しておきます。
ICD-10の全体の構造の暗記方法
ICD-10の大分類(章)を一覧の形で示すと次のようになります。認定試験の受験勉強
では一番右の『暗記用のフレーズ』のところを最終的に覚えて下さい。模試問題や一問
一答の問題集を用いて演習をしていて、知っているべき頻出の疾患に対して『暗記用の
フレーズ』が瞬時に思い出せるようにして下さい。逆に、その状態に仕上がってないと
認定試験の各設問では通用しませんので注意して下さい。また余談ですが、ICDの正式
名称は『国際疾病分類』でなく『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』です。ICDは
医学用語集ではなくて統計分類です。これらの知識もこれから診療情報管理士を目指す
読者の皆様におかれましては医療現場での常識として是非知っておいて頂きたいです。
章 | ICD-10コード | 大分類の内容 | 暗記用のフレーズ |
---|---|---|---|
1 | A00-B99 | 感染症と寄生虫症 | 1 AB 感染症と寄生虫 |
2 | C00-D48 | 新生物(腫瘍) | 2 CD48 新生物 |
3 | D50-D89 | 血液と造血器の疾患並びに免疫機構の障害 | 3 D50 血液と造血に免疫 【注意】D50からが3章 |
4 | E00-E90 | 内分泌と栄養に代謝疾患 | 4 E 内分泌と栄養に代謝 |
5 | F00-F99 | 精神と行動の障害 | 5 F 精神と行動 |
6 | G00-G99 | 神経系の疾患 | 6 G 神経 |
7 | H00-H59 | 眼と付属器の疾患 | 7 H前半 眼 |
8 | H60-H95 | 耳と乳様突起の疾患 | 8 H後半60 耳と乳 【注意】H60からが8章 |
9 | I00-I99 | 循環器系の疾患 | 9 I 循環器 |
10 | J00-J99 | 呼吸器系の疾患 | 10 J 呼吸器 |
11 | K00-K93 | 消化器系の疾患 | 11 K 消化器 |
12 | L00-L99 | 皮膚と皮下組織の疾患 | 12 L 皮膚 |
13 | M00-M99 | 筋骨格系と結合組織の疾患 | 13 M 筋骨格と結合 |
14 | N00-N99 | 尿路性器系の疾患 | 14 N 腎尿路生殖器 |
15 | O00-O99 | 妊娠と分娩に産じょく<褥> | 15 O 妊娠と分娩(母) |
16 | P00-P96 | 周産期に発生した病態 | 16 P 周産期(子) |
17 | Q00-Q99 | 先天奇形と変形に染色体異常 | 17 Q 先天奇形 |
18 | R00-R99 | 症状や徴候と異常臨床所見に異常検査所見で他に分類されないもの | 18 R 症状や徴候と異常所見 |
19 | S00-T98 | 損傷と中毒にその他の外因の影響 | 19 ST 損傷と中毒に外因 |
20 | V01-Y98 | 傷病と死亡の外因 | 20 VWXY 傷病と死亡の外因 【注意】Vは交通事故で、W以降は不慮の事故等 |
21 | Z00-Z99 | 健康状態に影響を及ぼす要因と保健サービスの利用 | 21 Z 健康の要因と保健 |
22 | U00-U99 | 特殊目的用コード | 22 U 特殊目的
【注意】 例 重症急性呼吸器症候群(SARS)(2002年)はU04、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(2019年)はU07.1 |
暗記用のフレーズの覚え方は、例えば表を見てるだけで棒暗記するとかは無理があり、
模試問題の解説や一問一答の問題集の説明を読む際に病気等に対してICD-10のコード
を調べる中で自然と身についていきます。実際に数百回のレベルで繰り返し調べないと
いけない訳ですが、そのくらいまでやれば章とアルファベットに大分類をまとめて暗記
できます。更にその後に有名で認定試験で頻出な疾患について『暗記用のフレーズ』を
一緒に覚えることができれば基礎分野での受験勉強のやり方としては完璧と言えます。
そこで次に『基礎課程の各章でどの疾病を選んで覚えるべきなのか?』が問題になり、
それは『知識の解説(基礎課程編)』の箇所で提示していますので参考にして下さい。
