診療情報管理士の認定試験の専門分野の解き方と順序に時間配分
診療情報管理士の認定試験の為に受験勉強を続けてきて残り1ヶ月を切ったら、早めに
問題の解き方や解く順序と時間配分を作戦として決めておかないといけません。出題の
形式は五肢択一の選択問題のみで基礎分野が50問60分、専門分野が60問60分でマーク
シート方式です。そして一旦戦略を決めたら、それ以降は最終調整の追い込みメニュー
に取り組みながら、その内容を随時改善して最適化していって下さい。通教生の場合は
とにかく模試問題を起点として対策を講じなければならず、慎重に検討をして下さい。
専門分野の演習以外で最後にする準備
日常で模試問題を解いて専門課程の演習をしている際は設問の解き方や解く順序と時間
配分を意識しないで解いていても問題無いです。それは模試問題の選択肢と解説、自身
で加筆した説明等を覚えることが最優先だったからです。しかし認定試験の1ヶ月前に
なったら設問を解いていく具体的な解き方や、60題の問題を解く順序、時間配分を事前
に綿密に決めておかなければいけません。認定試験では制限時間が決められている中で
緊張感や不安と怖さを抱えながら設問を解いて合格基準点(6割)を超えなければいけ
ない事情があります。戦術の内容次第で本番の点数は実際に大きく変動します。たまに
出題傾向が突然変化する年も有りますが、そのような不確定な要素にも備えて下さい。
専門分野の問題の具体的な解き方
専門課程の設問は以下の3個の形式で出題されます。認定試験が始まったら、どんなに
気持ち的に急いでいても、まず最初に問題文の指示を正確に読み取ることが大切です。
- ~について、正しいものを1つ選びなさい
- ~について、まちがっているものを1つ選びなさい
- ~なものを1つ選びなさい
設問は基本的に消去法で解いていき残った選択肢を答案として回答します。もし最初の
選択肢が正解であると思えた場合でもできるだけ五肢全てに目を通して正誤を確認する
ようにして下さい。認定試験は教材の持ち込みが不可で膨大な量の知識を暗記して身に
つけていなければなりません。たとえ模試問題での演習を繰り返していても『ちょっと
した勘違い』や『知らないうちに記憶が少し曖昧になっていること』等が普通に起こり
得るからです。認定試験は全ての設問に対して記憶だけで勝負しなければならず、常に
不確かさがつきまといます。5個目の選択肢まで読んでみると答案が変わる問題が普通
にけっこうあったりします。正答率を上げる為に全ての肢を見てから判断して下さい。
消去法で二択まで絞って、その後にどちらか?でどうしても迷うような設問は一旦回答
を決めて問題の番号のところに少し自信が無ければ△、全く分からなければ×をつけて
解答用紙にマークをしないで保留にしておいて下さい。そして1巡目を解き終わって、
見直しをする時に再び考えてみて、それまでの受験勉強での知識と経験を結集して答案
を選択して下さい。認定試験では大抵は模試問題や一問一答の問題集で見たことがある
表現が入っている選択肢が正解になるケースが多いです。見慣れない用語が入っていて
長い選択肢が正答になる場合もありますが、それは多くないです。通教生の方達は模試
問題と一問一答の問題集の内容を信じて最終的に答えを判断して下さい。文章が短くて
複雑ではなくてスッキリした内容で、模試問題や一問一答の問題集で過去に見たことが
ある選択肢に近い内容の選択肢にした方が正解になり易いです。ピッタリ同じ内容の肢
はより正答になり易いです。もし五肢全てについて見たことが無い設問がもし専門分野
で有ったら、それは勉強不足で深く反省しないといけない事態です。仕方ないので試験
の当日までに受験勉強で増やしてきた知識と経験を総動員して判断するしかないです。
最後の二択で迷ったら、できるだけ見覚えがある内容の選択肢を選んだ方が良いです。
専門分野の問題を解いていく順序
一般に資格試験では心理的な負担感が小さく解き易そうな、要は簡単そうと思える設問
から解いていくことが鉄則です。試験会場では意識しないでも緊張感や不安と怖さ等の
負荷がのしかかってきます。そこで受験生としては『自信をもって正解だと思えて解答
できた問題』をできるだけ早く増やして精神的に安心感を得たいからです。それが多く
増える程により落ち着けて、それ以降冷静に設問を解いていけるようになれる訳です。
認定試験の専門課程で問題を解いていく順序は基本的に自由に決めて頂いて問題は無い
です。得意分野で解き易くて正解率が高く、更に解く作業を辛く感じない項目から先に
攻めていくべきです。参考までに当サイトの編集部の担当者が研究していた流れを例示
しておきます。専門分野は最初の5題程度が医療制度関係の設問で簡単なのでまずそこ
から解きました。その後問20くらいから10題程度は統計の問題が出されて簡単なので
解いてしまいました。そして問50以降はICD-10のコードを選ぶ設問7題、疾患の章毎
の分類を問う問題2題、原死因を判断する設問2題、退院時要約(サマリー)問題1題
が出題されます。これらは総じて重くて丁寧に判断しないといけないので後回しにして
問49あたりから統計の設問を飛ばして問6まで一気に解いてしまいました。最後に問50
以降の10題を解きました。認定試験の難易度は『基礎課程>>専門課程』となり、特に
基礎分野では知らない初見の選択肢が出ることは避けられないですが、専門分野は努力
次第でそれをゼロにできます。その境地を受験勉強では目指して頂きたいです。但し、
仮に見たことがない選択肢が登場したとしても弊サイトが配信しているノウハウを忠実
に実行して受験勉強を最後までやり抜けていれば消去法により必ず解決できます。そう
信じてご自身にとって最も解き易い流れを検討しておいて下さい。因みに問49から問6
まで遡って解いたのは、もし最初から最後へ向けて順に解いていこうとするとストレス
をより大きく感じてしまうので嫌だったからです。そんな些細なことは気にしない方が
多いかもですが、試験会場ではそういう小さいことが重大な影響を得点に及ぼし得ると
経験上分かっていた為に少し工夫をしました。そのお陰で快調に解き終えられました。
専門分野の問題の最適な時間配分
専門課程の理想的な時間配分は見直しの時間を最後に20分以上残せるペースです。仮に
20分とすると40分で60題を解くことになり、1問当たり約40秒になります。一見すると
これは相当速いペースに感じますが、専門分野では無理ではないです。そして認定試験
の半月前の直前期には毎日60問を通して解いて、60題を一気に解くストレス(負担)に
心身を慣れさせて、その上で時間配分の感覚を実際に身につけておく練習が必須です。
専門課程では1問に1分をかけられない事情があり、とにかくスピードとストレスへの
耐性の育成を重視して最終調整をして下さい。慣れれば30秒程度でも解けるようになれ
ます。因みに第18回の認定試験では上記のような作戦で解き進めて、1巡目が終わった
時点で23分くらい残っていて、それ以後はかなり安心感を得られて、ゆっくりと全体を
見直しできました。専門分野では見たことが無い選択肢が実は無くて1題も詰まらずに
スムーズに全て解き終えられました。『医療の資格』の模試問題と一問一答の問題集の
完成度の高さをこの瞬間に初めて実感できました。丸1年間の長期に渡って受験勉強を
続けてきてずっと孤独で辛かったし、認定試験の過去の合格者が推していたとは言え、
この教材を信じて本当に合格できるのか?と不安が全く無かった訳ではないです。でも
認定試験の設問と現実に対峙してみて、その不安は良い意味で完全に裏切られました。
それまでの努力が報われたと振り返れて、この教本との出会いに心から感謝しました。
