医療事務最難関の公的資格レセ認歯科で必要な点数表と参考書
診療報酬点数表
歯科の試験では問題用紙中に診療報酬明細書(レセプト)を作成する際によく使う主な
算定項目の所定点数が書いてあるページがあります。以下の例は57回の問題用紙です。
こちらの参考資料に載ってない項目がもし出題された場合には手持ちの診療報酬点数表
を用いて調べないといけません。それからこの一覧表だけ見せられても、各算定項目の
意味や、問題文に沿っての計算方法等が分かってないと当然解答できないです。従って
歯科の診療報酬点数表は必須の教材です。辞書であり、参考書の役割もしてくれます。
診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)では、診療報酬点数表の教材は『歯科診療報酬
点数表 社会保険研究所』だけです。そして必ず最新版を購入するようにして下さい。
医科のテストでは診療報酬点数の更新が2年間隔(西暦で偶数年の4月1日)です。でも
歯科の試験では日本歯科医師会様により診療報酬点数が約3ヶ月のインターバルで更新
されていきます。つまり最新版の歯科診療報酬点数表を入手して受験勉強を開始したと
しても数ヶ月経つ中で随時、最新の診療報酬点数に更新しながら学ばないとダメです。
従って古い診療報酬点数表を購入しても意味が無くて、当方は2022年12月の第57回の
歯科のレセ認を受験する為に令和4年4月版を買いました。そこでメルカリ等で古い中古
の点数表を買ったとしても、後で受験対策をしながら、自分で調べて沢山の算定項目の
診療点数を直さないといけなくなる為に効率が悪過ぎます。必要な最低限の教材を準備
する為のコストなので、それくらいの費用は惜しまないで、合格の為のご自身への投資
と割り切って最新版を求めるようにして下さい。古い教材は購入する価値が無いです。




参考書
歯科の試験では参考書の選択肢もほとんど無いです。例えば当方が事前に検討した教材
として『新明細書の記載要領 医科・歯科・調剤 / DPC 令和4年4月版 社会保険研究所』
という教材がありました。しかし図や表をあまり用いていなくてレイアウトが見づらく、
また医科と調剤/DPCの内容が入っていて余計だったのでやめました。率直な印象として
各ページで文章が2列の構成で書かれていて、ズラズラと長文になっていて、また受験
する予定の歯科のレセ認に関係無いことが沢山記載されてることもあって、買う気には
なれませんでした。それで『事例で学ぶ 歯科レセプト作成と点検 令和4年4月版 社会
保険研究所』の方を購入しました。この参考書で良かった点は以下のようになります。
- レイアウトが全体的に見易くて分かり易く、学習意欲を強くもてたこと
- 『第1編 保険請求事務の基礎知識』で歯式の扱いを含めて歯科のレセ
プト中で用いられる基本的で初歩的な用語の意味が網羅的に説明されて
いて、さらに『傷病名及び略称』の一覧表がついていて便利だったこと - 『第2編 点数算定と点数表の解釈』で歯科のレセプト中に書かれてる
算定項目の意味と問題を解く際の計算方法等が具体的に詳しく解説して
あったこと - 『第3編 レセプト作成と点検』でレセプトの作成手順が具体的に全て
示されていたこと(これは超初心者的にかなり大きいメリットでした) - 『第4編 歯科の基礎知識』で基礎的な用語を学べたこと(歯の本数や
名称等から始まって詳しく述べられていて、とても有り難かったです)
例えば『傷病名及び略称』の一覧表は資格試験の直前にコピーして、ファイルに閉じて
過去問題の演習を繰り返しながらチェックをして覚えておくようにして効果的でした。
参考書はこの資格の受験勉強の序盤から中盤にかけて非常に重要な役割を果たしてくれ
ます(内容は後述)。両方ともサンプルを提示しておきますので比較してみて下さい。
個人的には『新明細書の記載要領 医科・歯科・調剤/DPC』の方をもし使ったら、無駄
が多くて、特に短期決戦のケースでは挫折し易く、失敗もし易いだろうと感じました。




