診療情報管理士の認定試験に社会人でも合格できる3つの条件
『今職場で診療情報管理士の資格を取るように言われているのですが、仕事をしながら
でも合格できる試験なのでしょうか?2年もかかるみたいで不安しかなくて.. 』と読者
の方達から質問を頂きました。そこで社会人で働きながら目指せる資格なのかどうか?
についてお話しておきます。短大1つ分程度の時間と労力がかかり、甘くはないです。
目次
診療情報管理士の資格を働きながら取れる3つの条件
結論から先に申し上げると一定の条件を満たせる方なら働きながらでも取得可能です。
そもそも通教生は大半が医療事務の職種に就かれている社会人の方達です。学生さんで
通教生の一般生をしている方達も皆無ではないでしょうが、ごく一部に限られると推察
されます。因みに認定試験での合格率は指定校生が70~90%、通教生が40%前後です。
大学や専修学校の指定校では3年程度の専用のカリキュラムを組んでいて、模試問題や
要点のまとめプリントのような教材を配布して日常で演習や暗記を繰り返しているので
当然合格率は高くなります。指定校は診療情報管理士の認定試験の合格率の高さを宣伝
して売りにしてどこも懸命に生き残りを図っています。従って通教生より合格率が高く
なるのは必然と言えます。その一方で通教生は働きながらだから毎日の勉強時間の確保
が難しく、定式化された受験勉強の方法論すら皆無で、やたらに病気の知識を沢山求め
られる難しい資格試験で、誰もペースキーピングを含めて導いてはくれない(要は尻を
叩いてくれる人がいない)から合格率は著しく低くなる訳です。さて上記の一定の条件
は次のようになります。3つとも揃ってないと診療情報管理士の認定試験で合格は無理
です。受講を迷ってる方は自問してみて下さい。どれか1つでも欠けたら不可能です。
- 診療情報管理士の資格を取得したい明確な動機があること
- 決まった手順に沿って最後まで受験勉強をやり抜けること
- 疾患の病態とICD-10コードを調べる作業が辛くないこと
診療情報管理士の資格を求める明確な動機がある
基本的なことですが、診療情報管理士の資格をどうしても取りたい、その為ならどんな
犠牲を払うことでもいとわないという決意と覚悟は必要です。通教生はまず基礎分野と
専門分野を履修して48単位を取得しないといけません。その際に2回の科目試験を通過
しなければなりません。その間、日常生活を送りながら誰しも色んなことがあります。
勉強時間を取れない日や、勉強したくない日等が必ず有ります。大学や専門学校に通学
している指定校生と違って誰も『次は△を□までに○のようにしなさい』と指示をして
くれません。『今日は残業で遅くなって勉強が全然できなかった』となれば大義名分が
成立し、自身を普通に正当化できてしまいます。誰からも文句を言われたりしません。
診療情報管理士の通信教育講座では毎年退学や除籍になる受講生がいます。その理由は
人により様々でしょうが、休学という選択肢は無くて延長や退学という制度がある理由
を考えてみて下さい。いずれにしても通信教育講座に申し込むかどうか?検討していて
迷うようなら当サイトの編集部の担当者としては受講生になることをお勧めしません。
残り時間で決まった手順で受験勉強をやり抜ける
弊サイトで配信しているコンテンツにより通教生の方達が認定試験の受験勉強のやり方
で悩むことは全く無くなりました。受験勉強をする中で一般に最もシビアな条件は残り
時間です。時間の制限があって毎日じわりじわりと試験が近づいてきて精神的に切迫感
を抱えながら、残り時間でどんな問題が出ても合格ライン(合格基準点)を超えられる
得点力を身につけなければなりません。それには学歴や地頭の良さ等よりもルーチンを
地道に続けて間に合わせられる勤勉さの方が重要です。日常生活で受験勉強の優先順位
をご自身的にそれなりに上げて、何があっても途中で逃げずに頑張り抜ける資質が必須
です。受験勉強のノウハウを手に入れられても実行しなければ何の意味もありません。
疾患の病態とICD-10コードを楽しく調べられる
認定試験の受験勉強を経験してみて最もきつい作業だったのは疾病の病態やICD-10の
コードを調べることでした。病気の病態を正確に知っていないと的確なコーディングは
できません。更にICD-10の分類体系(コーディングの全体の構造)を分かってないと
いけません。その上で基礎課程は膨大な数の疾患が登場し、病態とICD-10のコードを
来る日も来る日も調べなければなりません。その所為を精神的に続けられないようなら
悪いことは言いませんので資格を取得する目標を諦める選択肢も考慮してみて下さい。
因みに専門課程では医療の現場で普段使っているような用語が多数出てきて、知らない
知識を学ぶことは医療事務の仕事をしている社会人の方達なら決して辛くない筈です。
専門分野でも調べる作業は勿論付帯してきますが、基礎分野と比べれば学習をしていて
全体的に楽しく感じられ易く演習や暗記の所作がスムーズに進み易い傾向が有ります。
まとめ
診療情報管理士の認定試験に合格した経験を踏まえて通教生として社会人の方が資格を
取得する為に不可欠な3つの条件を紹介してきました。もしどれか1つでもご自身的に
自信が無いと思えるものがある場合には当サイトでは受講することを推奨しないです。
時間や労力と費用に将来のキャリアパスが関わり、後悔しないように検討して下さい。
