診療情報管理士の認定試験の出題の範囲や形式と合格基準点
診療情報管理士の認定試験に向けて受験勉強を始める前に、当該試験について一体どの
ような出題の範囲や形式なのか?更に最終的な合格基準点はどの程度なのか?を知って
おかないといけません。まずどんなテストなのか?外側のスキームをきちんと把握して
おく必要があります。2025年2月9日(日)の18回認定試験を基に解説しておきます。
例えば、以前はICD-10の冊子版の3冊を試験会場に持ち込んでICD-10のコーディング
をさせる設問が出されてました。でもコーディングの問題は現在は出題されず、教材等
の試験時間中の使用は禁止されています。どんな資格試験も同じですが、出題形式等は
随時変化していきますので必ずご自身が受験する実施回の最新情報を確認して下さい。
認定試験での出題の範囲と形式
日本病院会様による公式情報によると、出題範囲は『以下の教材を中心に出題する』と
されています。つまり以下の教材以外からも出るということです。例えば、基礎分野と
専門分野の練習問題は各章でそれぞれ250題以下の設問数があります。しかしその問題
の内容は講義の動画やテキスト以外からも普通に出てきます。要は他の資料やネットで
調べまくらないとどこにも答えが載ってないような設問が普通に出されています。余談
ですが、公式の教材に載ってない内容の出題にはけっこう苦労させられました。従って
これから基礎課程や専門課程を受講される皆さんもその点を覚悟しておかれて下さい。
そして認定試験も講義の動画やテキスト以外から出題され得ることになります。因みに
『診療情報管理Ⅱ 基礎・医学・医療用語編』は薄い冊子なのですが、基礎分野を履修
している過程で使う機会は全く無いので、持ち歩かなくて大丈夫です。また名称が長い
ので当サイトでは今後基礎分野のテキストを『公式テキスト1』、専門分野のテキスト
を『公式テキスト2』と便宜上呼ぶことにさせて頂きます。その呼称に慣れて下さい。
- 基礎分野(基礎課程)
- 診療情報管理士テキスト『診療情報管理Ⅰ 基礎・医学編 1~12章』・・・公式テキスト1
- 診療情報管理士テキスト『診療情報管理Ⅱ 基礎・医学・医療用語編』・・・存在を忘れて良い
- 診療情報管理士 教育練習問題(基礎・医学編)1~12章(各章250題以下)
- 診療情報管理士 基礎分野 科目試験 1~12章(各章20題)
- 専門分野(専門課程)
- 診療情報管理士テキスト『診療情報管理Ⅲ 専門課程編 1~12章』・・・公式テキスト2
- 診療情報管理士 教育練習問題(専門課程編)1~12章(各章250題以下)
- 診療情報管理士 専門分野 科目試験 1~12章(各章20題)
【注意】
基礎課程と専門課程の講義動画には1~12章の各章で確認問題が3題ずつあります。また
公式テキスト1・2中に例題があり、これらも認定試験に出ないとは言い切れないです。
またテキスト2冊はこれから2年~2年半程度の長期間使用することになりますので厚紙
でカバーをつけ、ページの端の部分はカバーが摩耗しないようにセロテープ等で補強を
しておいてあげて下さい。更に練習問題は全てワードファイルにコピーして設問と解答
に分けて保存しておくようにすると演習等をする際に勉強し易くなります。スマホ等で
オンラインで練習問題を見て勉強することはできますが、膨大な数の設問を全てネット
を介して教材として扱うのは現実的ではないです。そして認定試験の受験勉強では練習
問題の一部を取り出して演習用の教材として用いるべきですので、尚更練習問題は全て
パソコンでワードのファイルに移して保存しておくことを推奨します。こうすることで
実は冊子版の基礎分野と専門分野の練習問題を購入する必要がなくなり、大きくコスト
を節約できることにもなります。修羅場を超えてきた先人達の助言は活かして下さい。
ついでに付記しておきますが、基礎分野と専門分野の科目試験について、正解は非公表
ですが、設問と答案に分けて練習問題と同様にファイルに全て保存しておいて下さい。
科目試験も、特に専門分野の一部の設問は認定試験への受験勉強で演習用の題材として
活用すべきです。その為の準備の意味もあり、科目試験の問題も残しておいて下さい。
認定試験の出題範囲について大切なのは、基礎分野と専門分野で練習問題は授業の動画
やテキストに載ってない内容が普通に出ていて、更に最後の認定試験でテキストと練習
問題以外からも出題される可能性が普通にあるということです。次に出題形式ですが、
原則としてマークシート方式とされていて基礎分野と専門分野で次のようになります。
- 基礎分野 五肢択一式 50問 60分
- 専門分野 五肢択一式 60問 60分
認定試験の問題はA4版の冊子で、解答用紙はA4版のマークシートです。後者は横向き
にして記入していく形式になっていて試験の終了後にどちらも回収されてしまいます。
問題を解く際に感じる体感的な難易度は誰しも 基礎分野>>専門分野 となります。
認定試験では基礎分野の方が設問数が少ないのに時間配分的に寧ろきついと感じられる
くらいです。五肢択一式は四肢択一式と比べると難易度が当然上がります。医療事務系
の他の資格より全体的に難しく感じられる現実を知っておいて下さい。甘くないです。
認定試験の最終的な合格基準点
診療情報管理士の認定試験の受験者数や合格者数と合格率は以下のように日本病院会様
から公式発表されています。そして合格基準点は基礎分野と専門分野で両方共6割程度
とされています。足切りのラインを実際に何点にするか?は内部の事情であり、例えば
『2024年17回の基礎分野は58点以上で合格にした』等の情報は公表されていません。
更に認定試験は問題冊子を試験終了後に回収してしまい、模範解答も公開されていない
です。つまり認定試験は自己採点すらできず、成績を後日に開示することも無理です。
実施回と年次 | 受験者数 | 合格者数 (保留合格者を含む) |
不合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
第13回(2020年) | 3169人 | 1961人 | 1208人 | 61.9% |
第14回(2021年) | 2800人 | 1748人 | 1052人 | 62.4% |
第15回(2022年) | 2625人 | 1750人 | 875人 | 66.7% |
第16回(2023年) | 2457人 | 1622人 | 835人 | 66.0% |
第17回(2024年) | 2310人 | 1682人 | 628人 | 72.8% |
第18回(2025年) | 2027人 | 1275人 通教生の一般生は482人 通教生の編入生は140人 指定校生の正規合格者は456人 指定校生の保留合格者は197人 |
752人 | 62.9% |
各実施回において合格基準点を基礎分野と専門分野でそれぞれどう設定するか?は不明
ということです。ただ経年変化をざっくりと眺めてみると『年々受験者数が減っていて
合格率が上がってきている』という傾向が読み取れます。これは簡単に言えば診療情報
管理士の資格の需要が下がってきている訳で、寂寥感を覚えることを禁じ得ないです。
個人的には診療情報管理士は是非、民間資格ではなく国家資格化してほしいと切望して
います。当然厚生労働省の所管になりますが、法案を通さないとなので難しそうです。
という訳で、受験生の立場では基礎分野と専門分野の両方について余裕で6割ラインを
超えられるだけの得点力を身につけることが当面の目標になります。民間資格で1年に
1回しか試験が実施されなくて、落ちると医療関係の国家試験と同等レベルのダメージ
が確実にあります。弊サイトのノウハウをフルに活用して1回で合格してほしいです。
