診療報酬請求事務能力認定試験の受験者が最後63回2025に爆増?!
2025年9月19日(金)第62回診療報酬請求事務能力認定試験の合格発表がありました。
レセ認(医科・歯科)の資格試験は2025年12月14日(日)に実施の第63回で終了する
と公表されています。受験生界隈では第62回の合格発表の結果を受けて『もしかして
最後のテストでは受験者数が爆増するのでは?!』という噂が生じていました。そこで、
診療報酬請求事務能力認定試験の受験者数が最後にハネて激増する事態があり得るか?
を深く検証して予想を記録しておきたいと思います。気になる方は参考にして下さい。
レセ認の第62回試験のデータ
まず第62回の医科と歯科の試験実績を提示します。医科は7月は受験者数が通常12月
よりも少ない傾向がありますが、直近の10年間では最も少ない受験者数になりました。
例えば7月より12月に受験生が増える理由は何でしょうか?テストの出題の傾向は特に
大きく変化したりしないので、単純に暑い季節にレセプトの試験を受けるのを回避する
人が多いのかもしれません。当サイトの編集部の担当者の経験上、資格試験は寒い季節
にあった方が精神的に受験し易いのはあると思います。真夏は『暑過ぎて何もやる気に
ならない』というように行動意欲が誰しも全般的に減退し易いです。7月に本番の試験
があるよりも12月にあった方がマシという心情は理解できます。受験生の方達の心理は
推察の域を出ない話にはなりますが、医科は更に受験者数が減少しました。医科の資格
を本当に取りたいと望む層が『もう取り終えている』というのもあるかもしれません。
医科の実施回と年次 | 受験者数 | 合格者数 | 不合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
第62回(2025年) | 1482人 | 514人 | 968人 | 34.7% |
第61回(2024年) | 2594人 | 1069人 | 1525人 | 41.2% |
第60回(2024年) | 1665人 | 553人 | 1112人 | 33.2% |
第59回(2023年) | 3659人 | 1771人 | 1888人 | 48.4% |
第58回(2023年) | 2446人 | 905人 | 1541人 | 37.0% |
第57回(2022年) | 4162人 | 1502人 | 2660人 | 36.1% |
第56回(2022年) | 2313人 | 655人 | 1658人 | 28.3% |
第55回(2021年) | 4913人 | 1934人 | 2979人 | 39.4% |
第54回(2021年) | 3138人 | 1177人 | 1961人 | 37.5% |
第53回(2020年) | 5378人 | 2304人 | 3074人 | 42.8% |
第52回(2020年) | — | — | — | — |
第51回(2019年) | 5337人 | 1469人 | 3868人 | 27.5% |
第50回(2019年) | 3947人 | 1374人 | 2573人 | 34.8% |
第49回(2018年) | 6119人 | 1738人 | 4381人 | 28.4% |
第48回(2018年) | 3894人 | 1618人 | 2276人 | 41.6% |
第47回(2017年) | 7019人 | 2152人 | 4867人 | 30.7% |
第46回(2017年) | 4688人 | 1479人 | 3209人 | 31.5% |
第45回(2016年) | 7232人 | 2840人 | 4392人 | 39.3% |
第44回(2016年) | 4581人 | 1339人 | 3242人 | 29.2% |
第43回(2015年) | 8038人 | 3107人 | 4931人 | 38.7% |
第42回(2015年) | 5529人 | 1845人 | 3684人 | 33.4% |
次に診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)についてですが、歯科は一転して微増して
います。これは例えば診療報酬請求事務能力認定試験(医科)の資格を既に持っていて
資格試験が終わってしまうから『折角だから歯科も取っておこう』と考える方達がいる
からかもしれません。歯科はまともに教材すら存在せず、どうしても独学で受験勉強を
しなければならない事情があります。弊サイトがもし無かったら受験勉強のノウハウを
発信してくれる人すら世の中には全くいなかった訳です。そして当サイトへのアクセス
を日常で眺めていると、現在でも診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)の受験勉強の
方法論について情報を求めてる受験生の方達が確かに全国にはいる事実が分かります。
歯科の実施回と年次 | 受験者数 | 合格者数 | 不合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
第62回(2025年) | 49人 | 17人 | 32人 | 34.7% |
第61回(2024年) | 39人 | 14人 | 25人 | 35.9% |
第60回(2024年) | 34人 | 13人 | 21人 | 38.2% |
第59回(2023年) | 60人 | 21人 | 39人 | 35.0% |
第58回(2023年) | 77人 | 24人 | 53人 | 31.2% |
第57回(2022年) | 62人 | 21人 | 41人 | 33.9% |
第56回(2022年) | 48人 | 18人 | 30人 | 37.5% |
第55回(2021年) | 76人 | 27人 | 49人 | 35.5% |
第54回(2021年) | 62人 | 22人 | 40人 | 35.5% |
第53回(2020年) | 72人 | 25人 | 47人 | 34.7% |
第52回(2020年) | — | — | — | — |
第51回(2019年) | 92人 | 25人 | 67人 | 27.2% |
第50回(2019年) | 58人 | 23人 | 35人 | 39.7% |
第49回(2018年) | 95人 | 26人 | 69人 | 27.4% |
第48回(2018年) | 53人 | 19人 | 34人 | 35.8% |
第47回(2017年) | 95人 | 36人 | 59人 | 37.9% |
第46回(2017年) | 70人 | 25人 | 45人 | 35.7% |
第45回(2016年) | 123人 | 42人 | 81人 | 34.1% |
第44回(2016年) | 82人 | 28人 | 54人 | 34.1% |
第43回(2015年) | 143人 | 49人 | 94人 | 34.3% |
第42回(2015年) | 66人 | 23人 | 43人 | 34.8% |
第63回レセ認資格試験の展望
最後の第63回の診療報酬請求事務能力認定試験では受験者数が爆増するか?という噂に
ついて講評を記録しておきます。かけ込み需要で受験をする人が増えるのなら資格試験
の終了を発表してから医科と歯科で受験者数が顕著に増えている筈です。でも医科では
ただひたすら減ってるだけです。従って2025年12月の最後のテストで受験者数が激増
する可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。レセ認の受験者数が激減した理由は
過去に配信した通りにいくつか在りますが、やはり放漫な経営体制が時代にそぐわなく
なり、遂には試験実施団体の解散に至ったという結論になります。当事者の方達は原因
について『少子化の影響では?!』とどうやら本気で仰っているようですが、そんな姿勢
やスペックだったからこそ廃止になったとしか言いようがないです。これは医療事務の
他の資格試験も同じです。試験を実施する団体が経営を安定させて生き残っていくのは
並大抵の経営努力では足りません。そのことを銘記して奮闘して頂きたいです。一方で
歯科は少しハネる蓋然性があるかもしれないです。資格マニア的な方達が医科と歯科の
両方をコンプリートして揃えておきたいと望んでいらっしゃることは明白なので、最後
のテストで少し増える可能性は充分にあり得ます。但し、受験生界隈の方達が噂をして
いるように極端に増えたりはしないでしょう。完全に独学で相当なレベルまで得点力を
上げる必要があり合格するのは簡単ではないからです。最後の結末に注目しています。
