認定試験の受験勉強で会場模試を受けずに必ず合格できる方法
『診療情報管理士の認定試験に向けて受験勉強をしているのですが、会場での模擬試験
を受けられずに不安が大きくて、どうすればよいでしょうか?』と読者の方達から質問
を頂きました。資格試験の受験勉強では一般に会場で模試を受けることが必須ですが、
診療録管理士の認定試験では無理で、合格の為にどう対処すべきか?をお伝えします。
模試を会場で受けなくても必ず合格できる方法
診療情報管理士の認定試験の受験勉強で会場での模擬試験を受けられない理由は具体的
に何なのでしょうか?まず主催者である日本病院会様が認定試験で問題冊子を回収して
しまい、その上で認定試験の問題を報道機関や教育産業系の企業へ公開していないこと
があります。また経年で受験者数が減少していて、市場の規模が小さい為に資格の学校
等の会社が参入していず、外部向けに模擬試験のサービスを提供していないことも原因
としてあります。例えば医療関係の国家試験で医師や看護師、薬剤師ならば毎年、安定
して受験者数が自然に確保されるので複数の教育産業関係の企業が競合してまで模試を
実施してくれます。でも診療録管理士は民間資格だし、2026年第19回以降の認定試験
は受験者数が2000人を割ることが予想されていて、どこかの会社が通教生向けに模試
を開催してくれることはあり得ない現状になっています。大学や専門学校に通っている
指定校生であれば受験生が学内の学生に限定されているとしても模擬試験を受験でき、
通教生より有利になれます。会場模試を受けることのメリットは次のようになります。
- 受験生が大勢いる場で場慣れの練習ができること
- 初めて見る問題への対応力を身につけられること
- 解き方や解く順序と時間配分の練習ができること
- 認定試験の予想問題と解説を1回分得られること
- 両方の分野で弱点の発見と克服に利用できること
- 受験勉強でのペースメイキングに活用できること
- 受験勉強のモチベの維持と向上に繋げられること
実施回と年次 | 受験者数 | 合格者数 (保留合格者を含む) |
不合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
第1回(2008年) | 3108人 | 1655人 | 1453人 | 53.2% |
第2回(2009年) | 3649人 | 1875人 | 1774人 | 51.3% |
第3回(2010年) | 4038人 | 1990人 | 2048人 | 49.3% |
第4回(2011年) | 3613人 | 1866人 | 1747人 | 51.6% |
第5回(2012年) | 3658人 | 1866人 | 1792人 | 51.0% |
第6回(2013年) | 3586人 | 1567人 | 2019人 | 43.7% |
第7回(2014年) | 3667人 | 1752人 | 1915人 | 47.8% |
第8回(2015年) | 3777人 | 1881人 | 1896人 | 49.8% |
第9回(2016年) | 3992名 | 2118人 | 1874人 | 53.1% |
第10回(2017年) | 3775人 | 1678人 | 2097人 | 44.5% |
第11回(2018年) | 3868人 | 2564人 | 1304人 | 66.3% |
第12回(2019年) | 3044人 | 1594人 | 1450人 | 52.4% |
第13回(2020年) | 3169人 | 1961人 | 1208人 | 61.9% |
第14回(2021年) | 2800人 | 1748人 | 1052人 | 62.4% |
第15回(2022年) | 2625人 | 1750人 | 875人 | 66.7% |
第16回(2023年) | 2457人 | 1622人 | 835人 | 66.0% |
第17回(2024年) | 2310人 | 1682人 | 628人 | 72.8% |
第18回(2025年) | 2027人 | 1275人 通教生の一般生合格者482人 通教生の編入生合格者140人 指定校生の正規合格者456人 指定校生の保留合格者197人 |
752人 | 62.9% |
合計 | 59163人 | 32444人 | 26719人 | 54.8% |
診療情報管理士の認定試験の受験勉強は会場模試を受験できず、そこでどうすべきか?
について提案をしておきます。最終的に到達すべき理想の状態を目指して模試問題での
演習を積み重ねて、設問の解き方や解く順序と時間配分等の作戦を改善しながら問題を
解くスピードをできるだけ向上させておくことで模擬試験を試験会場で受験することの
代替手段になり得ると考えられます。ここで重要なポイントはとにかく設問を解く速さ
を最重視して錬成しておくことです。『医療の資格』の模試問題は基礎分野と専門分野
の両方で選択肢がそのまま認定試験で出題されたり、又は少し表現を変えてある選択肢
が出たりします。従って模試問題の選択肢と解説をそのまま理解して全て覚えて、更に
周辺の関連知識まで積極的に身につけておけば認定試験で確実に合格できることになり
ます。毎回の認定試験で見たことがない初見の知識が登場する可能性は勿論どうしても
有りますが、演習の経験を限界まで増やしてから消去法を駆使して類推することで正解
できる確率を限りなく上げられます。また模試を大学や専門学校等の教室で受けた経験
が無くても、どんな設問が出題されても瞬時に解決できるくらいの得点力を身につけて
おけば認定試験の合格基準点(約6割)は必ず超えられます。因みに第18回(2025年)
の認定試験を実際に受験してみての感想ですが、事前に検討して決めておいた戦略通り
に解き進められれば、会場での外部模試は受けなくても特に問題は無いと正直感じられ
ました。模擬試験が無いことで不利になり、得点力の養成が極端に困難となってしまう
ような難易度が高い難関の資格試験ではないからです。安心して頑張り抜いて下さい。
