診療情報管理士の認定試験の受験勉強で目指すべき理想の状態
『診療情報管理士の認定試験で受験勉強していて、受験生としては最終的にどのような
状態に到達すれば良いのでしょうか?』と読者の方達から質問を頂きましたのでお答え
しておきます。診療録管理士の認定試験は合格ラインの得点(合格基準点)が基礎分野
と専門分野の両方で6割程度とされています。それとは別に、受験生の皆さんへの意識
付けを兼ねて長丁場になる受験勉強の期間の中でどのような状況を具体的に目指すべき
か?の目安をお伝えします。ゴールを明確に意識しながら日々の勉強に励んで下さい。
認定試験の受験勉強での理想の状態
認定試験の受験勉強で合格ライン(合格基準点)をどんな時でも余裕で超えられるよう
になるには一体どんな状態を目指せば良いのか?の目処を説明します。診療情報管理士
の資格に限らず、資格試験の受験勉強では例えば6割の得点を目指して日常で勉強して
いると、不思議なもので本番では6割に届かない場合が多いです。ある程度資格試験の
経験がある方達なら分かると思われますが、試験当日には緊張や不安、怖さ等の精神的
な負荷がのしかかってきて普段通りの実力(得点力)を発揮することが難しくなるから
です。つまり少し緊張していて失敗したとしても普通に6割を超えられるだけの得点力
が受験生としては求められる訳です。いつもの模試問題の演習では8割を簡単に超える
とか、そのような調整が最終的には重要になります。とは言っても、『医療の資格』の
模試問題は4回分しかなくて、すぐに正解と解説を覚えてしまうので初めて見る問題で
8割を超えられるだけの得点力を養成するのはなかなか難しい面もあります。過去問と
会場受験の模試が無く、通教生にとっての生命線は模試問題だけになってしまいます。
診療録管理士の認定試験の受験勉強では様々な不便な事情を抱えながらも合格基準点を
超えられる得点力を身につけることが目標で理想の境地を具体的に解説しておきます。
基礎分野の試験で目指す到達点
基礎分野の認定試験は60分で50題が出題されます。単純計算で1問に1分はかけられる
ことになりますが、それでは問題を解くスピードとして遅いです。それは見直しの時間
を確保できないからです。見直しは最低でも20分はほしいです。設問を解いていく際は
確信を持って正解だと思える問題と少し自信が無い問題、全く分からなくて自信が無い
問題が必ず出てきます。例えば少し怪しいと感じる設問は問題文に△、自信が全然無い
設問は問題文に×をつけておいて、一周解き終わってから見直す必要があります。仮に
見直しの時間を20分と設定すると40分で50問を解くことになり、1題当たり48秒程度
になります。つまり基礎課程の問題を解く時には1問当たり1分程度をかけて考え込む
ようでは普通に勝てないということです。出題の形式は五肢択一式のマークシート方式
で、設問を解くのに基本的に消去法を使うことになります。問題で正しい肢と誤りの肢
のどちらを選ぶのか?の指示に注意して消去法で1分かけずに2択まで絞り込みます。
そして自信を持って正答だと感じる設問以外は一巡解き終わった後に見直さないといけ
ません。因みに五肢全てを見たことが無いと感じる問題がもし出たら、それは受験勉強
で努力不足だったという証拠です。特に基礎分野では知らない選択肢が在る事態は避け
られないですが、一つの設問で五肢の全部で見たことが無いような内容が出されること
はあり得ないからです。模試問題と一問一答の問題集に語呂合せ等の暗記本をきちんと
やり込んでいればまずそのような場面は起こらないです。それから消去法で設問を解く
場合は五肢全てを一応チェックしてから解くべきです。選択肢の内容についてちょっと
勘違いをしてたり、又は記憶が少し薄れてたりする可能性が普通にあり得ます。従って
例えば最初の選択肢のみを見てすぐに即断したりはせずに、念の為に一応五肢の全てに
目を通してから各問題で答案を判断して下さい。認定試験の基礎課程の受験勉強で理想
の状態は48秒程度で設問を解けるようになり、最後に20分以上見直しの時間を余裕で
残せて、マニアックで重箱の隅を突くような著しく難しい問題が混入していたとしても
8割のラインを割らない得点力を身につけて、更にその得点力を本番の試験会場で発揮
できるスペックを身につけておくことです。診療情報管理士の認定試験の受験勉強では
会場模試を受けられなくて場慣れの練習ができませんが、その境地を目指して下さい。
専門分野の試験で目指す到達点
専門分野の認定試験は60分で60題が出されます。見直しの時間は最低でも20分は確保
したいところで、40分で60題解くとすると1問当たり40秒かけられる計算になります。
基礎分野よりも10題多いので時間配分的に苦しくなりそうと思えますが、実はそうでも
ないです。専門課程の方が基礎課程より設問の内容が簡単だからです。『医療の資格』
の模試問題と一問一答の問題集に語呂合せ等の暗記本をきちんと当サイトのノウハウの
通りやり込んでいけば『知らない選択肢が全く無い状況』を目指せることになります。
毎回の認定試験で難問や奇問が出題される可能性がどうしてもありますので初見の肢を
ゼロにできない場合も普通にあり得ます。しかし専門分野は基礎分野と比較して遥かに
ゼロにし易いです。従って認定試験の専門課程での理想の状態は設問を40秒程度で解く
ことができるようになり、最後に20分以上見直しの時間を余裕で残せて、多少難しいと
感じられる問題が混ざってたとしても8割のラインを下回らない得点力を身につけて、
更にその得点力を本番の試験会場で確実に発揮できるスペックを身につけておくことに
なります。因みに8割の点を超えるのは専門分野の方が基礎分野よりずっと簡単です。
専門課程では点数を大きく取りこぼさずに軽やかに合格できるように頑張って下さい。
参考までに上記のスペックには『緊張や不安と怖さを抱えながらも真正面から認定試験
に対峙して一発勝負の決戦でしっかり結果を出せる能力』という意味を込めています。
普段の受験勉強の結果としてそのような境地に到達するには毎日の努力の継続は勿論、
心身のケアを地道に反復することで体力や精神力を鍛えておくことも必須と言えます。
