医療事務レセ認歯科の学科試験の解き方と解く順序に時間配分
診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)の学科試験の受験勉強について最終調整を完了
した後は問題の解き方や解く順序、時間配分を作戦として決めておく必要があります。
診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)(レセ認)は全体が180分で必ず時間との戦い
になります。受験勉強をしてきた努力を合格に結びつける為に慎重に検討して下さい。
学科試験で演習以外に最後にする準備
学科試験の出題範囲は医科と歯科で共通で以下のように記載されてます。歯科の試験は
6の『介護保険制度の概要』は関係無いです。各設問で4個の文章(1)~(4)が提示
されていて、それに対して『次の文章のうち正しいものはどれですか。』という問題文
があり、正しい文面の組み合せをa~eの選択肢から選ぶ5肢択1の形式で20問あります。
- 医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
- 保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
- 診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
- 医療用語及び医学・薬学の基礎知識
- 医療関係法規の基礎知識
- 介護保険制度の概要
歯科は20題の約8割16~17問が『3 診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識』
から出題されて、残りの3~4問は1・2・4・5の診療報酬以外から毎回出されています。
診療報酬点数の算定方法は初診料や再診料と入院料に医学管理、在宅医療、投薬、手術
等の分野から広く出題されます。学科試験20問の約8割が診療報酬点数表から出るので
診療報酬点数表の扱いに慣れておくことが大切です。医科と違って歯科は診療報酬点数
が3ヶ月おき位に更新され、WEB上の追補等を用いてアップデートしておいて下さい。
【注意】
最近は診療報酬点数表と参考書について電子書籍版が一緒に販売されてますが、歯科の
試験会場にはスマホやタブレット、ノートPC等の電子機器を持ち込んで、それらを使用
して調べながら問題を解くことはできません。歯科診療報酬点数表と参考書の『事例で
学ぶ 歯科レセプト 作成と点検』は必ず単行本版を購入して受験勉強に活用して下さい。
学科試験の問題の具体的な解き方
学科試験の過去問題の演習は以下の3個の作業が必須になると説明しました。その作業
を充分にしてきた前提で、本番の資格試験ではどのような解き方をすべきでしょうか?
- 各設問の選択肢の内容の知識(赤丸と青丸)をできるだけ増やす
- 選択肢中のキーワードに注目して正誤を調べるスピードを上げる
- 5個の選択肢を消去法で処理して速く回答する解き方を練習する
診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)の資格に限らず、テストは一般に解き易そうな
問題から解いていくのが大原則になります。つまりレセ認歯科では最初の(1)や(2)
に調べないと正誤を判断できない難しい文章がある設問は一旦飛ばすべきです。逆に、
調べないでも確信(に近い自信)をもって正誤を判断できる文面が並んでいる問題から
先に解いていくべきです。そして選択肢の消去法を最大限に活用してできるだけ4個の
文章全てを読まなくても、且つ、調べなくても正解できそうな設問を優先して下さい。
学科試験の問題を解いていく順序
問題を解いていく順序まで事前に決めてる受験生さんは一般にあまりいないです。でも
問1から順に解いていく必要は特に無くて、毎回のテストで大体同じような内容の設問
が出てきます。例えば『問15~20はいつも正答率が高くて得意な分野だから、そこから
先に解いていこう』等とご自身なりに、より高得点を期待できる順番を研究して下さい。
例えば『問1~3あたりでいつも出てくる医療保険制度や公費負担医療制度に関する問題
は苦手で時間をとられ易いから後回しにしよう』等と工夫をしてみることは効果的です。
学科試験の問題の最適な時間配分
15回分の過去問題を研究してきた上で学科試験の時間配分としては、できれば60分間で
最初の1巡目を解いてしまって、少し自信がない設問をその後の20~30分程度で見直す
くらいのペースが理想です。というのは、実技試験の3問を解いて、しっかりと2周して
見直す為の時間として90分程度は確保したい事情があるからです。レセプトは慣れれば
1個20分もかからずに書き終えられるようになれるので、ゆっくり2巡目で見直しをして
約90分を目処にしておいて収まれば本番の試験では上出来なスピードです。それ以外の
余った約半分の時間で学科試験を片づけるくらいが、ざっくりとですが、理想的な時間
配分と言えます。因みに、実技では迷いが生じないので学科よりも先に解くべきです。
学科試験はできるだけ調べないで即答できるように準備をしていく訳ですが、それでも
初見の文章が出て迷いが生じる可能性が普通にあり、得点が不安定になり易い為です。
因みに60分で学科試験の20問を全て解き終えるには1題当たり約3分で処理できないと
いけません。過去問題の演習をする際はその時間を意識してトレーニングして下さい。
1問を3分で解くには、4個ある選択肢の文章に対して診療報酬点数表や参考書等でゆっ
くりと調べている時間は当然無いです。従って知識を増やしておいて、その上で調べて
解決して解くスピードを上げておかないと時間配分の面で失敗することになってしまい
ます。学科試験ではどのような時間配分がご自身的に最適か?を検討してみて下さい。