診療情報管理士の認定試験でビタミンの欠乏と病気の暗記方法
診療情報管理士の認定試験で『~のビタミンが欠乏すると…の病気が発症する』という
設問は1題出題されます。毎回ほぼ出されますので全てのビタミンについてしっかりと
知識を身につけておく必要があります。模試問題の解説や一問一答の問題集の説明だけ
では知識の吸収が充分に図れず、『こんな風にまとめれば良い』の参考にして下さい。
各種のビタミンの欠乏で発症する疾患
診療情報管理士の認定試験では過去問題が巷では流布してないです。その為、模試問題
を過去問題の代わりとして利用して認定試験の出題傾向を分析しなければなりません。
当サイトでコンテンツ化した項目に関しては編集部の担当者が分析を済ませています。
できるだけ分かり易く丁寧に、中学生でも分かるように平易な表現を心がけています。
しかし資格試験の出題の傾向は経時的にどうしても変化していき、それは避けられない
事実です。そこで未来の受験生の方達の為に傾向の分析の方法から説明しておきます。
認定試験では各種のビタミンに関して以下の事柄をまとめておければ適切です。知識の
暗記方法や語呂合せの文言は、もし書けたら記しておくと良い感じで理解して下さい。
- ビタミンの名前
- ビタミンの種類
- 発症する疾患名
- ICD-10コード
- 備考(病態等)
- 試験での問題数
- 知識の暗記方法
- 語呂合せの文言
そして分析を終えられたら、最後に認定試験までに何題くらい設問の演習をしておけば
良いか?を具体的に考えて、模試問題等を集めて演習を何周か実行しておいて下さい。
そこまでできれば『ビタミンの欠乏で発症する疾病』に関しては受験勉強が終了となり
ます。栄養欠乏症の問題は出ても1題なので受験勉強では模試問題と一問一答の問題集
に収録されている設問の演習を繰り返しておけば良いです。覚えるべき知識の量も多く
なく、こんな感じで模試問題等を分析してオリジナルの資料を作成していって下さい。
ビタミンは水溶性と脂溶性があり、水溶性ビタミンはB群(B1~葉酸)とCだけで7個、
他のA・D・E・Kは脂溶性ビタミンで『脂溶性はこれだけ(DAKE)』と覚えて下さい。
余談ですが、各種のビタミンの欠乏により発症する病気に関してICD-10のコードは章
とアルファベットまで暗記しておけば、その後の数値(中間分類項目等)は不要です。
名前 | 種類 | 発症する疾患 | 備考(病態等) |
---|---|---|---|
ビタミンA | 脂溶性ビタミン | 夜盲症 7章H53.6
乾燥性眼炎 コード無し(乾性角結膜炎は7章H16.8) |
|
ビタミンB1 | 水溶性ビタミン | ウェルニッケ脳症 4章E51.2 or 6章G32.8
脚気 4章E51.1 |
抗神経炎性ビタミン
ウェルニッケ脳症はビタミンB1(チアミン)の欠乏で意識障害や失調性歩行、眼球運動障害等が生じる脳の疾患でアルコール依存症(慢性アルコール中毒者)や偏食の人等に見られる 脚気(かっけ)はビタミンB1の不足で発症する疾患で疲れ易い、食欲不振、倦怠感等の症状、また神経や心臓に関連する症状が現れる |
ビタミンB2 | 水溶性ビタミン | 舌炎 11章K14.0
口唇炎 11章K13.0 角膜炎 7章H16.9 |
|
ビタミンB6 | 水溶性ビタミン | 皮膚炎 12章L20~L30
舌炎 11章K14.0 口内炎 11章K12.1 |
|
ビタミンB12 | 水溶性ビタミン | 巨赤芽球性貧血 3章D53.1
悪性貧血 3章D51.0 |
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ニコチン酸 | 水溶性ビタミン | ペラグラ 4章E52 | ペラグラは皮膚や粘膜を正常に保つ役割をするナイアシン(水溶性ビタミンでビタミンB3のこと)が欠乏することで発症する疾患で、日光が当たる部分の発疹、下痢、認知症、精神の異常等が主な症状で、日本ではアルコール依存症の人が発症し易い |
葉酸 | 水溶性ビタミン | 巨赤芽球性貧血 3章D53.1 | |
ビタミンC | 水溶性ビタミン | 壊血病 コード無し(壊血病性貧血は3章D53.2) | 壊血病は重度のビタミンC欠乏症で、あざができ、歯ぐきや歯のトラブル(出血等)、毛髪や皮膚の乾燥、貧血、易疲労感(疲れ易いこと)、倦怠感等が起こり、診断は症状と血液検査の結果で下される |
ビタミンD | 脂溶性ビタミン | くる病 4章E55.0 | くる病はビタミンDの不足でカルシウムやリン等の電解質が骨に沈着する量が少なくなり、骨が脆くなる疾患で、子供が発症し、骨が柔らかくなって正常に成長しなくなり、その結果、脚が曲がって成長したり、身長が伸びにくくなったりし、治療方法としては活性型ビタミンDを投与する
血中のリンの濃度が低下することで小児ではくる病、成人では骨軟化症(13章M83.99)を発症する |
ビタミンE | 脂溶性ビタミン | 溶血性貧血 3章D59.9
神経脱落症状 コード無し |
神経脱落症状は塞栓子(脂肪や血栓等)により一時的に脳に血流が流れなくなって脳梗塞(9章I63.9)を発症することで、症状は梗塞が起きた部位によるが、失語症(喋りにくい)や失認(脳の損傷により感覚障害が無いのに物体や人の顔等を認知できないこと)、麻痺(手足が動かない)、しびれ、ふらつき等がある |
ビタミンK | 脂溶性ビタミン | 易出血傾向 コード無し | 易出血傾向はビタミンKの不足により肝臓で産生されるプロトロンビンが減少して出血し易くなること |
ビタミンの欠乏による疾患はビタミンの種類(水溶性又は脂溶性)と疾病名にICD-10
のコードを覚えておいて下さい。病気の病態はイメージを軽めに知っておいて下さい。
ICD-10のコードを一緒に覚えておくのはICD-10の全体の構造(コーディングの体系)
を疾患名や病態と共に分かっておく必要がある為で、実際に『次の5つの疾病の中で~
章に分類されないものを1つ選びなさい』や『「病気名」のコードと一致しているもの
を1つ選びなさい』という設問が専門分野で出ます。実務の現場でも必須の知識です。
例題 栄養欠乏症について、正しい組み合せを1つ選びなさい(解答・解説は記事の最後)
a. ビタミンA くる病
b. ビタミンB2 口内炎
c. ニコチン酸 ペラグラ
d. ビタミンB6 壊血病
e. ビタミンD 巨赤芽球性貧血
例題 正解はC
a. ビタミンAは夜盲症又は乾燥性眼炎で、くる病はビタミンD
b. 口内炎はビタミンB6で、ビタミンB2は舌炎又は口唇炎又は角膜炎
c. ○
d. 壊血病はビタミンAで、ビタミンB6は皮膚炎又は舌炎又は口内炎
e. 巨赤芽球性貧血はビタミンB12又は葉酸で、ビタミンDはくる病
