診療情報管理士の認定試験の受験勉強で必ずしておくべき鉄則
診療情報管理士の認定試験での受験勉強のノウハウを具体的に説明する前に、やっては
いけないことと、逆に必ずやるべきことがあり、こちらの記事では受験生としてすべき
ことを整理してお伝えします。診療録管理士の認定試験の受験勉強に限らず、資格試験
の為の受験勉強のやり方に慣れていない方達は色々と考えてもがいて試行錯誤を一般に
しがちです。しかし我流で試行錯誤をしていると時間と労力の無駄が甚大になります。
残り時間が限られている中で受験勉強をしていて、間違った方法だと合格基準点を超え
られるだけの得点力を身につけられずに努力が悲しい結果になってしまいます。ご自身
の今までの勉強方法と比べて、まずかったと感じるところがあれば改善されて下さい。
診療情報管理士の認定試験ではいわゆる定石とされる受験勉強の方法論が巷で存在しま
せん。そこで完璧なノウハウの存在を実証する目的で当サイトは立ち上げられました。
認定試験の受験勉強でやらないといけないこと
診療情報管理士の認定試験の受験勉強でやらないといけないことを以下で解説していき
ます。これをしないと時間効率が悪くなり、受験勉強が進捗しなくなって途中で挫折を
する可能性が極めて高くなってしまいます。こちらの記事で提示している『やらないと
まずいこと』をまずしっかり理解して、日常の受験勉強の作業の中でどんどん実行して
頂きたいです。受講生の皆さんの今までのやり方を振り返ってみて、前向きに改善して
いって下さい。診療録管理士の認定試験に限らず、資格試験の受験勉強では受験生各位
の状況やニーズを踏まえて、体系性を持たせて正しい方法論を具体的に供与してペース
メイキングまでしてくれるナビゲーターが必須です。弊サイトは受講生の皆様にとって
そのような存在になれることを最終的な目標としてコンテンツを作製しています。資格
試験の受験勉強では作業の仕方を誤ると努力が全く報われないので注意をして下さい。
模試と問題集で疾患の病態等を調べること
認定試験は五肢択一式の選択問題で正しい肢又は誤っている肢を選択させる形式です。
基礎課程と専門課程でこの点は同じです。記述式の設問等は無くマークシート式です。
『医療の資格』の模試問題は認定試験の設問を20年以上も分析して作成されています。
模試問題の演習をする際には各肢の内容をしっかりと理解しなければなりません。その
為には知らない用語があったら全て調べる必要があります。疾患の病態に限らず、医療
で日常的に用いられている語句を全て含みます。その上で何故、その肢が正しいのか?
もしくは誤りなのか?を理解して覚えることが求められます。そこまでして模試問題の
演習は初めて完了の段階に達することになります。また一問一答問題集は空欄が在り、
穴埋めをする形で文章が書かれています。☆のマークがあったり、そしてその他に頻出
の項目に関しては説明の文章を模試問題の選択肢と同じで完全に調べておいて下さい。
例えば漢字の読み方だったり、他に疾病の病態、ICD-10のコード(章とアルファベット
に数値)等を網羅しながら確認すべきで身につけるべき事柄は非常に多岐に渡ります。
模試問題と一問一答問題集のケアだけでも相当に骨が折れる作業です。でも受験勉強の
作業として確実に意味が有り、公式テキストを読んだりまとめたりするよりは楽です。
模試問題での演習を最後まで繰り返すこと
模試問題の演習は受験勉強で最初から最後まで繰り返すべき性質の作業です。基礎課程
から受講されている方達は始めは知らない言葉ばかりかもしれませんが、根気強く地道
に各肢を調べて理解することから取り組んで下さい。その上で各肢の内容を暗記して、
各設問を速く解けるようにして、制限時間内に規定の問題数を余裕で解けるようにして
認定試験でどんな設問を出されても合格基準点の6割ラインを確実に超えられるように
得点力を培っていくことが最終的な目標です。模試問題の演習は最も重要な作業です。
専門課程の練習問題の一部を繰り返すこと
専門課程の練習問題の中で認定試験の受験勉強で演習を繰り返す為の題材として活用を
すべき設問が有ります。それは例えば原死因の選択問題と退院時要約(サマリー)問題
に『5つの疾患の中から~章に分類されないものを1つ選べ』という内容の問題です。
他にも専門分野の11章と12章の練習問題で特に五肢択一式になってたりして繰り返し
演習しておく価値があると感じられたものは認定試験の受験勉強で積極的に取り入れて
演習をして下さい。統計が苦手な方は5~7章の練習問題を勉強しておくと良いです。
そんな感じで、専門課程の公式テキスト2を通読したり、内容をまとめたりすることは
絶対禁忌ですが、練習問題で出題の傾向が認定試験と似ている設問は利用して下さい。
専門課程の科目試験の一部を繰り返すこと
専門課程の科目試験の問題でも、五肢択一式になっていたりして認定試験の受験勉強で
使えそうな設問はどんどん日々の演習のメニューに入れて下さい。五肢択一の形式では
なくても、例えば原死因の選択問題や退院時要約(サマリー)問題は受験勉強の演習用
の題材に確実になりますので忘れずに利用して下さい。因みに退院時要約(サマリー)
問題は専門分野の最後に1題だけ出ていて、30題前後くらい設問を集めて繰り返し演習
をしておけば対策としては必要十分です。他にも要ると感じた問題は採用して下さい。
一問一答式の問題集の通読を繰り返すこと
一問一答の問題集は☆のマークや、その他に模試問題でよく出題されている項目だけを
取り出して、まずは穴埋めの形式になっている説明の文章を全て理解できるように調べ
まくって下さい。漢字の読み方や用語の意味、病気の病態、ICD-10のコード等を調べて
余白の部分に説明を書いていって下さい。因みに疾患の病態等は長い文章になるので、
それだけワードのファイルに書いたり、コピペをすると良いです。そして疾病の病態を
調べる時に大切なのはできるだけ公式テキストの文言を拾ってまとめておくことです。
何故なら公式テキスト中の説明を起点にして練習問題や科目試験、ひいては認定試験の
設問が作成されているからです。仮にネットで病態を調べて説明をワードのファイルに
書いたりすると、公式テキストとは異なる文言(キーワード)が沢山並ぶことになって
しまい、認定試験の受験勉強をする上ではピントがずれてしまうので注意して下さい。
公式テキスト2の中の例題を繰り返すこと
専門課程の公式テキスト2に収録されている例題で、認定試験の受験勉強で演習すべき
設問が一部に在ります。例えば原死因の選択問題で、認定試験では2題出題されます。
従って30~50題程度の演習を繰り返しておけば対策方法としては必要十分と言えます。
また退院時要約(サマリー)問題も認定試験で1題、専門分野の最後に出て、公式テキ
スト2中に例題がいくつか有ります。でも公式テキスト2に掲載されている例題は内容
が古い為に設問の出題傾向が認定試験と合ってなくて、特に個別に演習しておく価値が
なかったりします。公式テキスト2の例題は内容をよく吟味してから使用して下さい。
模試問題を見て、これらの他にも重要と感じる例題があれば繰り返し演習して下さい。
語呂合せ等の暗記本の通読を繰り返すこと
語呂合せ等の暗記本には医学史上の偉人の名前や業績、病気名の英語での表記、英語の
略字の意味等が載っています。偉人の方達に関しては補足の説明を加えたりすると良い
です。疾患は病態を知らなければ書いておいたり、その他にICD-10のコードを記して
おいて下さい。更に関連する知識を追加で記入しておいても良いです。それから例えば
模試問題で出ていてなかなか覚えられないような細かい知識を書き込んでおくのも良い
です。暗記本は小さい冊子で、これも受験勉強の最後まで繰り返して通読をして覚える
べき教材です。従って日常で頻繁に繰り返し眺めるので、各ページの余白部分に例えば
ホルモンや各種のビタミンの欠乏により発症する疾病、全ての肝炎ウイルスの特徴等を
書き込んで、何度も繰り返し読んでおくことで覚えるようにすると良いです。あと最後
にある索引のページに並んでいる英単語から病気の名前や病態、ICD-10のコード等を
想起して口に出して言えるかどうか?確認するのは良い暗記の方法です。以上のように
暗記本は使い方を様々に工夫しながら認定試験の当日まで徹底的に使い倒すべきです。
基礎課程と専門課程を同時に勉強すること
これは意外に知られていませんが、認定試験の受験勉強では必ず基礎課程と専門課程を
同時に勉強するようにして下さい。例えば基礎分野をある程度勉強してから専門分野を
やろう等とするのはまずいです。それは同時にしないとどんどん忘れていくからです。
理由は簡単ですが、受験生の中でこれを実行できている人達はどのくらいいらっしゃる
でしょうか?基礎課程を頑張って勉強している際に、専門課程を勉強しない日があると
その分、専門分野の内容を忘れていってしまいます。それだといくら頑張っていても、
精神的に不安や焦り、怖さ等が大きくなっていきます。受験勉強が全体的に上手く進捗
していかないとまずいので基礎課程と専門課程は並行して勉強するようにして下さい。
問題の演習と知識の暗記を同時にすること
診療情報管理士の認定試験に限らず、受験勉強では一般に過去問題や模試問題の演習と
細かい知識の暗記を同時にやると良いです。それはどちらか一方だけをしているともう
片方を忘れていくからです。設問を解いていく感覚を養うことも大切ですが、その他に
覚えるべき事柄を暗記していくことも重要です。因みに『医療の資格』を販売している
会社の社員さんはメルマガの中で『診療情報管理士の認定試験は結局暗記だ』と仰って
いました。メルマガは少なくとも1年分は読んでおくと良いです。毎年同じことを記載
しているのでそれ以上は不要ですが、知っておくと良い知識もそこで得られます。設問
の演習と知識の暗記はいつも並行して一緒に繰り返してやっていくようにして下さい。
基礎と専門の勉強量の配分を調節すること
例えば模試問題や練習問題、科目試験の問題、一問一答の問題集を調べて理解するのが
大変なのは圧倒的に専門分野よりも基礎分野です。従って受験勉強を始めた頃は日常の
作業でとにかく基礎課程を専門課程より多くしないと進捗しないです。例えば受験勉強
に3時間を使える日に2時間を基礎分野に、1時間を専門分野にしたりして勉強の時間
と労力の配分を状況に応じて工夫して調節するようにして下さい。専門課程は医療業界
で聞いたことがあるような語句が多く出てきて、難しいというより目新しくて楽しいと
感じられ易いです。でも基礎分野は知らない疾患名等が膨大に登場して、その読み方や
病態、ICD-10のコード等を理解して記録をしていく必要があります。この作業が最初
は非常にきついです。そして調べて説明を書くことが終わって細かい知識を覚える段階
になっても知らない事柄が基礎課程の方が圧倒的に多く、かなり大変です。従って始め
は勉強時間の8~9割を基礎分野の方に割くくらいのバランスで当面、基本知識の錬成
に取り組んで良いです。認定試験での難易度は基礎課程>>専門課程となっています。
受験勉強を始めた頃はとても辛い作業になりますが、基礎分野で出題されている用語の
意味等を調べて理解して、読むことで覚えて問題を解けるようになることが先決です。
オリジナルの資料での暗記を繰り返すこと
当サイトでは認定試験の模試問題を精密に分析して、出題されている項目のカテゴリー
毎に知識を充分に増やして準備しておく為にオリジナルの資料を作成することをお勧め
しています。例えば各臓器で分泌されるホルモンや各種の肝炎のウイルス、ビタミンの
欠乏により発症する疾病名、アレルギーの型の分類、1~5類の感染症、腸閉塞(イレ
ウス)の分類等のように細かい知識を覚えなければならない事柄が基礎課程と専門課程
でいくらでも有ります。それらは模試問題の解説や一問一答の問題集の説明文を読んで
いるだけでは必要十分な知識を得られません。そこでその足りない部分を補完する為に
独自で資料を分かり易く、覚え易いようにまとめて繰り返し暗記する必要があります。
オリジナルの資料については『合格に必要な各項目の知識』のところで詳細に紹介して
います。受験勉強をしながらできるだけ早く完成させて繰り返し読んで覚えて下さい。
誤字や脱字の修正を発見次第実践すること
公式テキスト1・2、練習問題の問題文と解説、科目試験の問題文と解説、模試問題、
一問一答の問題集、語呂合せ等の暗記本には誤字と脱字が散在しています。例えば練習
問題や科目試験の設問を解いていて『ここの答えはおかしいんじゃないか?この解説は
間違ってないか?』等ともし感じたら、すぐに疑義照会をすべきです。ご自身で訂正を
して、それで納得できてしまうのなら疑義照会まではしないでも構いません。でも納得
できない方は日本病院会様や株式会社エジュカルサポート様に問い合せをして下さい。
因みに弊サイトの編集部の担当者が受験勉強をしていた頃は特に基礎分野と専門分野の
練習問題で納得できない解答や解説があり、何度か疑義照会をしてみました。ご自身の
誤りを素直に認めて教材の訂正をする医師の先生や、『いや、臨床では~だから、ここ
はやはり…で良いんですよ』と食い下がって認めない先生がいたりしました。そのやり
とりもまた楽しいものでした。教材のミスを指摘する訳ですから、それをするには勿論
受講生の方達が内容をきちんと分かってないといけませんし、相応の学力も要ります。
大切なのは、日本病院会様や株式会社エジュカルサポート様の教材の内容を盲信しない
ことです。人間が作ってる物なので常に正誤を疑いながら勉強をする姿勢が肝要です。
