医療事務最難関の公的資格レセ認歯科の学科と実技で目指す状態
診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)(レセ認)で、受験生としてはどのような状態
に到達すれば良いでしょうか?と読者の方達から質問を頂きましたのでお答えします。
得点の合格ラインは試験の実施団体様から公表されていて、それとは別に、受験生さん
への意識付けを兼ねてどのような状況を最終的に目指すべきなのか?をお伝えします。
歯科の資格試験の最終的な理想の状態
参考までに、57回の歯科の試験のデータをお見せします。現在は毎回2桁の受験生しか
受けていず、合格率は3割前後で、全国で2桁しか合格者がいなくて激レアな資格です。
ただ逆にこのくらいレア度と難易度が高いからこそ、歯科の医療事務の仕事への就職や
転職の活動等において現状でもかなりの威力を発揮してくれる公的資格となってます。
因みに医科を含めて医療事務の資格はあまた在りますが、公的資格は診療報酬請求事務
能力認定試験のみで、他は全て民間資格です。個人的には国家資格化を切望してます。
歯科の学科試験での目指す境地
学科試験では毎回大体8割の得点が合格ラインとして求められていて、受験生さん達は
どんな問題が出されたとしても85%を安定して取れる得点力を目指して調整して頂き
たいです。例えば80点以上が合格ラインの場合には学科試験の20問中で間違えられる
のは4問までです。それでギリギリ合格になるレベルであり、受験勉強をしていく立場
としては安全の為に常に85%を取れるように努力をしていくべきです。リスクヘッジの
一環として、8割のラインに届いたからと言って安心をしないで最後まで努めて下さい。
学科試験の受験勉強での具体的な作業のメニューはこちらの記事で詳しく解説してあり
ますが、以下の3つを意識して過去問の演習で5周を目指してトレーニングして下さい。
- 各設問の選択肢の内容の知識(赤丸と青丸)をできるだけ増やす
- 選択肢中のキーワードに注目して正誤を調べるスピードを上げる
- 5個の選択肢を消去法で処理して速く回答する解き方を練習する
歯科の実技試験での目指す境地
57回の実技試験では100点満点で83点以上となってますが、レセプトを書く解答用紙
でどのように採点されてるか?は実は非公開になってます。従って実技試験ではどんな
情報をどこにどのくらい書くと最低限の合格ラインを超えられるか?が分かりません。
従って、毎回のテストで新しい、レセプトに所定点数が書いてない算定項目がいくつか
は出題されることを覚悟した上で、それらは試験会場で素早く調べて解決して下さい。
その上で3問とも満点を取れるレベルを目指して過去問題の演習に励んで頂きたいです。
例えば10回分の実技試験の過去問題で、レセプトを全て自力で1枚20分以内で書き終え
られるくらいの実力がついていれば、本番のテストでも余裕で合格ラインを取れます。
過去問題に出ている形で頻出の診療項目の算出方法をまとめてあるオリジナルの資料が
完成していて、その上で演習経験を積んで使いこなせるようになっていれば簡単です。
診療報酬明細書を速く書き上げる為の知識とスキルにスピードを意識してトレーニング
していって下さい。また過去問で出された難しい算定項目をまとめておくと良いです。
例 「6(下顎左6) 支台築造(直接法)(ファイバーポスト2本)
こんな算定項目が出題されたら読者の皆さんは瞬時に回答できるでしょうか?それ
ができるようになってないとレセ認(歯科)は合格できないということなのです。
模範解答を一応、示しておきます。支台築造は直接法のファイバーポストを用いた
場合の大臼歯で174点で、支台築造の保健医療材料料は直接法のファイバーポスト
を用いた場合の大臼歯で27点で、ファイバーポストの保健医療材料料は61×2=122点
で174+27+122=323点で、歯冠修復及び欠損補綴のその他の欄に『「6(下顎左6)
ファイバーポスト(直接法)2本 323×1』と書けば正解です。実技試験の難しい
算定項目は過去問題を演習する際に一覧の資料の形にしてまとめておいて下さい。
計算をする時に使用する診療点数は試験問題中で提示されてる歯科レセプト(一般
用)点数欄参考資料と最新の点数に更新した診療報酬点数表を必ず用いて下さい。