診療情報管理士認定試験で通教生編入生が合格できる勉強方法
診療情報管理士の通信教育講座を受講されている通教生には一般生と編入生がいます。
当サイトではこれまで主に一般生の方達を対象にしてコンテンツを配信してきました。
記事数が増えてアクセスが全体的に増加するにつれてお陰様で通信教育講座の受講生の
界隈で知名度が著しく向上して参りました。通教生の一般生の30%前後の人数が毎回の
認定試験で合格される通教生の編入生の方達から『受験勉強のやり方を私達にも教えて
ほしい』とご要望を頂くようになりました。資格の取得までの流れを示しておきます。
目次
通教生の編入生の受験勉強での対策方法
診療情報管理士の認定試験では医師や歯科医師、薬剤師、助産師、保健師、看護師等の
日本国内での免許を保有していれば基礎分野の試験が免除されます。但し、准看護師は
国家資格ではなくて都道府県知事が認定する免許なので免除にはなりません。専門分野
の試験のみを受験するので編入生の労力的な負担は一般生と比べて遥かに小さいです。
認定試験の難易度は一般に『基礎課程>>専門課程』となるからです。診療情報管理士
の通信教育講座の課程で知らない用語が普通に沢山出てきますが、必要な教材を揃えて
間違っていない方法論に沿って受験勉強を着実に進捗させれば、合格するのは一般生と
比較して圧倒的に簡単です。編入生として合格を目指したい方達は参考にして下さい。
認定試験の受験勉強で使用する教材
通信教育講座に入講すると分厚くて重いテキスト1冊が郵送されてきます。名称が長い
ので、弊サイトではその教材を便宜上『公式テキスト2』と呼ぶことに決めています。
- 診療情報管理士テキスト『診療情報管理Ⅲ 専門課程編 1~12章』・・・公式テキスト2
公式テキスト2は基本的に通読したりまとめたりしてはいけませんが、ICD-10の全体
の構造(疾患等の分類体系)を含めて基礎的な知識を身につけておく必要があり、11章
と12章だけは通読して内容を理解しておかなければいけないです。専門分野の練習問題
と科目試験、最後の認定試験の受験勉強でも基幹となる重要な教本で数百回は使うので
厚紙でカバーをつけて、更に角の部分をセロテープ等で表裏の両面で補強して、頑強な
仕様にして下さい。認定試験の出題分野と出題基準は以下のように公表されています。
- 専門分野
- 公式テキスト2(診療情報管理士テキスト 診療情報管理Ⅲ 専門課程編)と
診療情報管理士教育練習問題(専門課程編)を中心に出題する
つまり公式テキスト2と練習問題以外からも出されますが、五肢択一方式の選択問題で
60分で60問の試験で、認定試験の受験勉強は『医療の資格』の教材が必須になります。
- 模試問題4回分(演習するのは専門分野のみ)
- 一問一答問題集(演習するのは専門分野のみ)
因みに当サイトでは当該商品を紹介するに当たって仲介手数料を一切販売元の株式会社
エジュカルサポート様から頂いていないので直接のリンクは貼りません。読者の方達は
ご自身で『診療情報管理士 認定試験 模試問題』等のキーワードで検索をかけて購入
されて下さい。認定試験の受験勉強で確実に合格できる為のツールは他には無いです。
また診療情報管理士の通信教育講座を受講しようとお考えの方達は『ICD-10の冊子版
を買わないといけないのでは?』と思い込まれてる場合が多いですが、実は不要です。
更に日本病院会様により専門課程の練習問題の冊子版が販売されていますが、練習問題
は設問と解答、解説をワードのファイルにコピーしておけば購入をしないで済みます。
認定試験の受験勉強で必要なコスト
『医療の資格』の教本について模試問題は基礎課程と専門課程が一緒に収録されていて
別売は不可です。一問一答の問題集は専門分野のみを購入できて模試問題が18150円、
一問一答の問題集(専門分野)が3630円で合計21780円(税込)です。基本的にバラ
で買うよりまとめてセットで購入した方がお得になりますが、編入生の方達は模試問題
(4回分)及び一問一答の問題集(専門分野)のみが公式テキスト2の他に必携です。
編入生の方達でも、この教材がもし無いとかなり遠回りで無駄な作業を受験勉強でしな
ければいけなくなり、合格基準点(6割)を超えられる可能性が大幅に下がりますので
注意して下さい。診療情報管理士の認定試験の受験勉強ではしてはダメなことが明確に
決まっていて、それらを回避する為に『医療の資格』のこれらの教本が必要です。認定
試験に一度で確実に合格したいなら他の選択肢はあり得ません。直ちに揃えて下さい。
- 通信教育講座の専門分野の受講料 11万円(税込)(受講前に全納)
- 医療の資格の模試と問題集等 約2.18万円(税込)(2025年時点)
- オリジナル資料のプリント代金 約2000円(税込)
- 資料を閉じるファイル等の文具 約1000円(税込)
- 診療録管理士の認定試験の受験料 1万円(税込)
- 認定試験の受験票のプリント代金 約60円(税込)(カラー印刷)
- 診療情報管理士資格の認定登録料 3万円(税込)
上記の内訳で通教生の編入生の方達は全体で17.5万円程度の費用を要します。その他に
例えば日常でカフェ等で受験勉強をするなら場所代がかかり、通信教育講座を受講する
為の通信費(インターネットの利用料金)、更に認定試験を受験する為に遠征する場合
は往復の交通費や宿泊費も必要になります。因みに通信教育講座を受講する為のノート
PC等の機器の代金はここでは考慮してないです。通教生の編入生としてこれから入講
するかどうか?でお悩みの方はコストに見合うだけの価値が有るか?をご検討下さい。
余談ですが、認定試験の受験勉強をするには無償で滞在できるコワーキングスペース等
の環境が身近に在ると生産性が向上し易いです。自習の場所は慎重に選択して下さい。
認定試験の合格に必要な学歴と学力
通教生の編入生の方達の場合は医療関係の国家資格を所有していらっしゃる前提が在る
ので学歴はほぼ気にしないで下さい。学力に関しては例えば医師や歯科医師、薬剤師、
助産師、保健師、看護師の資格をお持ちでしたら、専門課程の履修内容が理解できない
とかはまずあり得ないです。但し、他のコメディカルの資格の方達はそこまで言い切れ
ないです。『医療の資格』の公式サイトで模試問題の例題等を一応閲覧してみて、内容
の難易度の面で実際に乗り超えられそうかどうか?事前にご検討頂いた方が無難です。
因みに通教生の一般生の方達は大半が医療事務の仕事をされている女性で、学歴はさて
おき、学力の面で通信教育講座の課程に適応できずに辞めていく人達も普通にいます。
合格するのに最低限必要な勉強時間
通教生の編入生の方達は認定試験の受験勉強でどのくらいの期間を要するか?について
ざっくりと計算すると通教生の一般生の方達の半分未満です。一般生の場合は弊サイト
で配信している受験勉強のノウハウを全て完璧に理解して身につけて順調に進行させた
としても半年以上は少なくともかかります。当サイトの編集部の担当者としては僅かに
半年で認定試験に本当に合格できたら、相当に勤勉で優秀な方という印象になります。
という訳で、編入生の方達も働きながら資格試験を目指すケースでは最低でも3ヶ月で
通常は無理なく受験勉強をするなら3~6ヶ月程度とお考え下さい。診療情報管理士の
認定試験は過去問題や会場の模試が存在しない為に不利で、甘く見ない方が良いです。
通信教育講座に入講する時期の選択
診療情報管理士の通信教育講座に入講する時期は年に2回で、1月と7月になります。
例えば1月に入講するとその年の12月に科目試験が有り、それから僅か2ヶ月後の2月
上旬に認定試験がやってきてしまいます。一方7月に入講すると翌年の6月に科目試験
が有り、その後に2月上旬まで7ヶ月も残っていて、認定試験の受験勉強に専念できる
ことになります。診療情報管理士は民間資格ですが、認定試験は1年に1回しかなくて
直前期は心理的なプレッシャー等がそれなりに重くのしかかってきます。ご自身の学習
能力に相応に自信が有るなら1月に入講しても問題無いですが、通常は医療系の専門職
として働きながら受験勉強をするなら時間的にゆとりをもたせて7月にするべきです。
どちらを選ぶか?目安としては模試問題の内容を実際に見てみた時に『2ヶ月でも余裕
でいけるな』と感じたら1月に、少しでも自信が持てないようなら7月にして下さい。
受験勉強の前に専門分野を修了する
通教生の編入生は認定試験の受験勉強を開始する前に受験資格を得る為に所定の24単位
を修得しなければなりません。1~12章の講義の動画を全て視聴して、各章の練習問題
を解いて、更に科目試験の12章分の問題を解いて全て合格すると専門分野を修了となり
最後の認定試験の受験資格が得られます。授業の動画はとても起きてられなかった大学
の講義とよく似てる感じで展開され再生スピードを速めて早く聞き終えてしまうことは
できないようデフォルトで設定されています(これは日本病院会様からの親心です)。
仕方ないのでとにかく再生しまくって早く終えてしまって下さい。その後に調べながら
練習問題を解いて答案を提出してしまって下さい。そして1年後に科目試験が実施され
ますので解答期限に注意して回答して12章全てに合格して下さい。仮に1章でも不合格
だと通信教育講座が延長となり認定試験の受験料を払い込めないので注意して下さい。
そんな感じで、通教生の編入生の方達はまず専門課程を終えてしまわなければならない
事情が有ります。受験勉強を始めるのは最短でも科目試験の終了後で、急いで下さい。
受験勉強用の教材を購入すべき時期
『医療の資格』の教本を購入するタイミングは通信教育講座に入講の手続きを済ませて
からすぐが望ましいです。専門課程は1年だけなので1月に買っても7月に購入しても
教材の年度が1年ズレるくらいなら大差は無いです。当該商品は年度版が毎年、新たに
販売されています。受験勉強を始める際に必ず手元に在るように揃えておいて下さい。
認定試験の受験勉強を開始する時期
『認定試験の受験勉強を始める時期はいつぐらいが良いのか?』は質問がとても多く、
受講生の皆様が気にされています。基本的にはできるだけ早く専門分野の24単位を取得
してしまって、それからすぐに開始するべきです。受験勉強をする上で最も厳しい条件
は『残り時間』です。それぞれの残り時間で当サイトのコンテンツに沿って真摯に努力
をしたとしても、皆さんがどこまで得点力を伸ばせるか?は未知数で、やってみないと
分からないことだからです。受験勉強は一般に時間の目処が立ちづらい為です。例えば
医療関連の専門職として働きながら1か月に2章分、頑張って専門課程を進捗させたと
すると12章で6ヶ月かかり、残り時間は約半年になります。途中で科目試験が有ります
が、普通に調べながら解いて5日程度で終えられます。その残っている約半年の期間で
努力をしたとしても合格の保証は何も無いので、なるべく早く始めるべきと言えます。
認定試験の受験勉強の具体的な流れ
医療業界の国家資格を所持されている方達は専門分野に入講して12章の練習問題を解き
終えた時点で認定試験に向けての受験勉強をすぐ始められることになります。練習問題
が終わってから科目試験まで時間が余っていたら、即時的に受験勉強を始めて下さい。
国家資格を保持していらっしゃるので解剖生理学の予習は不要です。模試問題の設問文
と解説を読んで内容を理解してどんな五肢択一形式の選択問題が出題されているのか?
雰囲気をまず把握して下さい。それから知らない用語の読み方や意味、病態、ICD-10
のコードを調べて余白部分に書き込んだり、病態等の説明が必要ならば文章が長くなる
のでワードのファイルに記録していって下さい。専門課程の模試問題4回分に係り2周
して知らない語句を完璧に調べて理解したら穴埋め式で構成される一問一答の問題集も
同様にして調べて理解する作業をして下さい。但し、一問一答の問題集では☆マークと
その他の認定試験で出されそうな項目に限定してケアをしておくべきです。全ての事柄
について調べてしまうと、ほぼ出題されそうにない言葉まで調べてしまい、時間と労力
が無駄になってしまうので注意して下さい。一問一答の問題集の専門分野でどの用語を
調べるべきか?は『知識の解説(専門課程編)』でまとめてあるので参照して下さい。
また通教生の編入生は医療の専門職種に就かれているケースが多いでしょうから、日常
で勉強に使える時間を計算して実効性が有り無理の無い計画を立てて実践して下さい。
一問一答の問題集も2周して調べ終わったら、その後は模試問題と一問一答の問題集を
同時に演習して理解を深めて暗記を繰り返しながらオリジナルの資料を作成していって
下さい。この独自の資料は演習と並行して繰り返し読んで覚える作業を最後まで続けて
下さい。通教生の編入生の方達は模試問題と一問一答の問題集で演習しながら、一緒に
オリジナルの資料で暗記をしていく流れになります。基礎分野の試験は免除なので語呂
合せ等の暗記本は利用せず、3つの教材をとにかく繰り返して得点力を上げて下さい。
調べる作業をする時はまず公式テキスト2を見てみて載ってなければネット等で調べて
下さい。認定試験の設問は大前提として公式テキスト2と練習問題から作製されていて
最初からネット等で調べてしまうと説明の文章中に在るキーワードが公式テキスト2と
ズレてしまうことで結果として得点力が低下してしまいます。それはしないで下さい。
診療情報管理士の認定試験の受験勉強では過去問題が市販されていず、会場での模試を
受験することもできません。唯一模試問題が一般的な過去問題と模試問題に予想問題の
役割を兼ねていることになります。過去問題や会場模試が無いと医療業種の国家試験と
比べて不安になり易いですが、模試問題と一問一答の問題集を信じて頑張って下さい。
『医療の資格』の模試問題と一問一答の問題集はなるべく最新版を用いる方が望ましい
ですが、購入する時期は1~2年前ならば問題無く、3年以上古ければ代えて下さい。
余談ですが、専門課程の認定試験では上記の3つの教本をやり込むことで最終的に努力
次第で初見の選択肢が無い状況にまで仕上げられ、その理想の状態を目指して下さい。
基礎分野ではどんなに受験勉強を頑張ってやり抜いても、認定試験の本番で見たことが
無い選択肢が登場してしまいますが、専門課程は努力次第で初見肢をゼロにできます。
仮に見たことが有る選択肢ばかりだとどうなるでしょうか?認定試験は問題用紙を回収
されて自己採点や成績の開示はできませんが、体感で9割を余裕で超えられていて3月
下旬にメールのみで告知される合格発表を楽しみにして待つことができます。基礎分野
の受験後は合格基準点を超えられたか?不安な日々を過ごすことになってしまいます。
基礎課程の認定試験を免除してもらえる通教生の編入生の方達は圧倒的な得点で合格を
勝ち獲って頂きたいです。嬉しいご報告を編集部へ頂けることをお待ちしております。
認定試験で通教生の編入生の合格率
診療情報管理士の認定試験の通教生の合格率は4割未満で近年徐々に上がってきている
とされています。でもその合格率の数値は一般生と編入生を混ぜてしまっている通教生
の全体に関してで、一般生と編入生のそれぞれについての合格率は不明です。編入生は
医療職種の国家資格をお持ちである為に認定試験で基礎分野のテストが免除されていて
予想では一般生よりも合格率が高くなりそうです。しかし日常で医療従事者として働き
ながら受験勉強をしている方達におかれましては、激烈な忙しさの中で認定試験の準備
をしなければならず、実際の合格率が一般生より高くなるかどうか?は分かりません。
1年3ヶ月又は1年9ヶ月の期間で全員が確実に認定試験にパスするとも限りません。
仕事をしながら24単位を修得して、それから認定試験の受験勉強をして最終的に合格を
手にするのは誰にとっても簡単ではなくて、離脱率が一般生より高いかもしれません。
弊サイトの編集部としましても通教生の一般生と編入生の合格率の経年変化を知りたい
と希望しています。もし分かる機会がございましたら、こちらの記事でご報告します。
まとめ
日本病院会様が主催されている診療情報管理士の通信教育講座に一般生ではなく編入生
として入講する場合に受験勉強をどのように進めて合格を目指すべきなのか?の過程を
まとめて具体的に紹介してきました。過去の編入生の合格者の方達は全て『働きながら
の受験勉強は辛かった』と仰っていました。所属している医療機関に診療情報管理士が
いなくて、職場から目指してほしいみたいに水を向けられて挑戦してみたというケース
が大勢でした。そして医療専門職としての国家資格の他に診療情報管理士を身につける
と人財としての付加価値が更に向上して立場や待遇の条件がより向上したというご報告
を多くの方達から頂けました。基礎課程の認定試験を受験する場合と比較したら遥かに
合格し易いですが、時間や労力と費用に見合うだけの価値が本当に有るのか?将来的な
キャリアパスを含めてご検討下さい。何か分からないことがあったらご連絡を下さい。
