診療情報管理士認定試験でICD-10の章毎分類の問題の対策方法
診療情報管理士の認定試験の専門分野は3~4題の『~のコードと一致しているもの
を選びなさい』という疾患等の章毎の分類を問う設問が出されます。これはICD-10の
コードの章がどれになるか?アルファベットを選ぶだけなので簡単そうに見えますが、
中間分類項目を知ってないと正解できない場合が有り、対策を講じるのが難しいです。
疾病の章毎の分類を選ぶ問題の対策方法
『~のコードと一致しているものを選びなさい』という問題はICD-10のコードの英字
がどれか?のみが問われます。アルファベットの後の数字は求められませんが、対策を
講じるのが難しいです。それは専門課程の確認問題や練習問題、科目試験の問題、更に
公式テキスト2の例題の中に類題が無いからです。つまり割と最近に登場した出題形式
で、とりあえず模試問題を起点にして設問の内容に慣れておくしかないです。他の教材
のどこを探しても原死因の選択問題等と違って類題が皆無で、注意が必要になります。
病気等の章毎の分類を聞く設問での出題傾向を分析する目的で模試問題の内容を以下に
まとめておきますので参考にして下さい。仮に毎回3問も出るなら無視できないです。
- 感染症・寄生虫症の続発症・後遺症の疾患 ≫ 1章B
- ウイルス性肝炎の疾患 ≫ 1章B
- 良性新生物の疾患 ≫ 2章D(性状コードは/0)
- 栄養性の貧血の疾患 ≫ 3章D
- 遺伝性・後天性の貧血の疾患 ≫ 3章D
- 消化器系のポリープの疾患 ≫ 11章K
- 感染性の関節障害の疾患 ≫ 13章M
- 男性・女性の生殖器の疾患 ≫ 14章N
- 妊娠・分娩・産じょくに関連する合併症の疾患 ≫ 15章O
- 出産損傷による神経性の疾患 ≫ 16章P
- 分娩後の周産期の新生児の疾患 ≫ 16章P
- 消化器系の先天奇形の疾患 ≫ 17章Q
- 循環器系・呼吸器系の症状・徴候 ≫ 18章R
- 体内の医療機器の存在・検査・状態・観察・依存・既往歴・欠損 ≫ 21章Z
『~のコードと一致しているものを選びなさい』の設問はICD-10の全体の構造がまず
しっかり分かってないといけません。各章で満遍なく出題されていて、メジャーな疾患
がICD-10の何章に分類されるのか?を日頃から意識して覚えておくようにして、その
上で模試問題の演習を繰り返して内容に慣れておいて下さい。そんなに中間分類項目に
ついて深く突っ込む設問は出てませんが、中間分類項目の知識が無いと最後に正答まで
辿り着けないケースが有ることを分かっておいて丁寧に身につけるようにして下さい。
ICD-10の全体の構造(コーディングの体系)がきちんと分かっていれば各疾病がどこ
の章に分類されるのか?のアルファベットを判定するのは難しいことではありません。
【例題】
1 「分娩時新生児脳出血(出産損傷による)」のコードと一致しているものを1つ選びなさい
a. I
b. G
c. P
d. K
e. T
2 「日本脳炎の重篤な後遺症」のコードと一致しているものを1つ選びなさい」
a. R
b. X
c. J
d. B
e. V
【解説・解答】
1 出産外傷による周産期(妊娠満22週から出生後満7日未満の期間)の疾患は16章P
で正解は c.(分娩時新生児脳出血は16章P10.1)
2 感染症・寄生虫症の続発症・後遺症の疾患は1章Bで正解は d.(日本脳炎後遺症は
1章B94.1)
