診療情報管理士認定試験で専門分野のサマリー問題の対策方法
診療情報管理士の認定試験で専門分野の最後に1題出題される退院時要約(サマリー)
問題の対策方法について『どのように準備をすると良いのでしょうか?』と読者の方達
からご相談を頂きました。慣れてなくて攻略方法を知らないとやたらに長い文が書いて
あり難しい医療用語がズラズラ並んでいて苦手意識を抱き易いですが、実は簡単です。
サマリー問題の対策方法
退院時要約(サマリー)問題は難しそうな医療の語句が沢山出てきて、更に長文で記載
されている場合が多く、不慣れだと敬遠したくなる気持ちは理解できます。しかし知ら
なくて難しそうな言葉が大量に並んでいても恐れる必要は全く無いです。退院時要約の
設問はただの国語の読解問題で、長めの文章を読んで主傷病名や副傷病名と主医療行為
に副医療行為等を選択するだけで正解できるからです。診療行為の過程で用いられる、
医師や看護師等の医療従事者の方達のみが知ってそうな難しい専門用語を知らなくても
全く問題無く解けます。専門課程の確認問題や練習問題、科目試験の問題、そして公式
テキスト2の例題から設問を集めて30題程度演習を繰り返して慣れておけば充分です。
対策を講じる際の注意点
退院時要約(サマリー)問題は1点だけ注意点が有ります。以前は主傷病名のICD-10
のコードを五肢択一形式で選ばせる設問が出されていましたが、現在はもう出題されて
ないです。但し、主傷病名や副傷病名と主医療行為に副医療行為等を把握して選択肢を
消去法で消していった時に、最後の二択で中間分類項目により選択させる問題がたまに
出ます。例えば第18回認定試験ではICD-O-3の形態コードの『5桁目の性状コード』や
『6桁目の分化度と組織学的異型度(細胞の由来)』で最後の二択を判断させる設問が
実際に出題されました。その問題は『5桁目の性状コード』で『原発性悪性新生物は/3』
と『続発性悪性新生物は/6』が分かれば最終的に正答できる内容でした。中間分類項目
はこのようにある程度は知っておかなければいけません。そして『~の正しいコードを
1つ選びなさい』という設問も中間分類項目の知識が無いと得点できません。第18回の
認定試験の退院時要約問題では難しく感じられた受験生の方達が多かったのではないで
しょうか?基本的には現国の読解問題ですが、中間分類項目は注意して覚えて下さい。
まとめ
診療情報管理士の認定試験で専門分野の最後に在る退院時要約(サマリー)問題の対策
方法を具体的にお伝えしてきました。ICD-10等のコードの中間分類項目をそれなりに
覚えておくのは少し手間を要しますが、それ以外は特に知識が不要です。30題くらいの
演習を繰り返して主傷病名や副傷病名と主医療行為に副医療行為等を判別して読み取る
練習をとにかくしておけばそれだけで準備は完了です。メインで実施した検査や処置で
最も侵襲性が高いものはどれか?等と選ぶだけです。捨ててしまうのは勿体無いです。
