診療情報管理士認定試験での主要病態と主傷病名の選択ルール
診療情報管理士の認定試験の専門分野で登場する主要病態と主傷病名について『どこが
どう違うのか?分からないので、分かり易く説明して頂けませんか?』というご相談を
読者の方達から頂きました。主要病態には再選択ルール(MBルール)も在り、確かに
ややこしいので受験生の方達の疑問を氷解させるべく比較しながら解説しておきます。
主要病態と主傷病名の具体的な違いは?
主要病態と主傷病名の違いは?と聞かれて正確に答えられる受験生はほぼ皆無かと推察
されます。診療情報管理士の認定試験では少なくとも両者は同じ意味と捉えて下さい。
厚生労働省の傷病名コーディングガイド等の書簡を参照して主要病態と主傷病名の違い
を厳密に理解して覚えておくようなことは認定試験では全く無駄なのでやめて下さい。
主要病態と主傷病名の選択ルールの比較
診療情報管理士の認定試験では主要病態と主傷病名は同じ意味の用語として捉えるべき
ですが、3個ずつの選択ルールは明確に違いがありますのでしっかり暗記して下さい。
医療資源病名 | 主要病態 | 主傷病名 |
---|---|---|
選択ルール | 1 ある期間の診療において最後に診断された病態であること
2 (1が複数在った場合に)医療資源(処置や検査等)を最も投入した病態であること 3 診断が確定しなかった場合は主要な症状や異常な所見、問題点を選択する |
ICD-10における主傷病名の選択ルール
1 入院患者の場合は入院の契機となった傷病名であること(外来患者の場合は主として治療又は検査をしている傷病名であること) 2 (1が複数在った場合に)医療資源(処置や検査等)を最も投入した傷病名であること 3 退院時要約(サマリー)の最上位に記載されている傷病名であること |
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