診療情報管理士認定試験で疾患の章分類を選ぶ問題の対策方法
診療情報管理士の認定試験の専門分野では毎回2題ずつ『第~章に分類されないものを
1つ選びなさい』という疾患の章毎の分類を問う設問が出題されます。これは原死因の
問題より攻略が簡単で、2問しか出ないので対策をきちんと講じておけば確実に獲れる
設問と言えます。模試問題の8題だけでは足りないので次の方法で準備をして下さい。
疾病の章毎の分類を聞く問題の対策方法
疾病の章毎の分類を選ばせる設問は模試問題8題の他に専門課程の確認問題や練習問題
と科目試験の問題に公式テキスト2の例題を探して30~50題を集めて演習して下さい。
例えば練習問題と科目試験だけで59問含まれてたりして(設問数は新旧の教材で異なる
筈です)、模試問題で8問あるので合計67問となり、そのくらいあればもう充分です。
但し、『第~章に分類されないものを1つ選びなさい』の設問は解説を各位で記載して
下さい。その際に各問題の5個の病気について読み方やICD-10のコード、病態を必ず
記載して下さい。例えば疾患の名前だけを書いておいても、それが何章に分類されるの
か?は絶対に覚えられないからです。下記の例題を参照して、確実に記載して下さい。
また疾病の病態はまず公式テキスト2から説明を拾って、載っていなければネット等で
調べるようにして下さい。認定試験は公式テキスト2と練習問題を中心にして出題され
ます。最初からネット等で調べると公式テキスト2とは違う文言(キーワード)で病態
を理解して覚えることになり、認定試験の設問と言葉が異なって得点力が低下します。
【例題】
第Ⅹ章に分類されないものを1つ選びなさい
a. 重症急性呼吸器症候群(SARS)
b. 声帯ポリープ
c. 血管運動性鼻炎
d. マイコプラズマ肺炎
e. 花粉症(アレルギー性鼻炎)
【解説・解答】
a. 重症急性呼吸器症候群(SARS)は22章U04.9で10章ではない
b. 声帯ポリープは10章J38.1(胃ポリープは11章K31.7、結腸ポリープは11章K63.5、
大腸ポリープは11章K63.5)
c. 血管運動性鼻炎は10章J30.0
血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)は寒暖差等に由来する自律神経の異常により
鼻炎の症状を示す疾患で、女性や40歳以上の方に多く、主に自律神経のバランスが
崩れることで発症し、寒暖差や疲れ、寝不足、精神的ストレス、煙草の煙と臭いが
原因となる
d. マイコプラズマ肺炎は10章J15.7
マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマという細菌への感染による肺炎で小児や若い
世代に比較的よく見られる疾病で、発症者の約8割は14歳以下で、大人の場合でも
比較的若年者に多く、高熱以外の重篤な症状は現れにくい
e. 花粉症(アレルギー性鼻炎)は10章J30.1
正解は a.
病態を知っている病気は解説中で特に病態を書く必要は無いです。また疾患によっては
漢字が並んで長かったりして、知らなければ読み方も記載しておくようにして下さい。
この問題の演習を継続していると知らない疾病名を見た時に『これは18章Rっぽいな』
等と章毎の分類体系が自然に思い浮かぶようになってきます。そうすると病気の病態と
ICD-10のコード(章名と英字まで)を覚え易くなって受験勉強がスムーズに進捗する
ようになります。ICD-10の全体の構造を暗記した上で演習の作業を繰り返して下さい。
