レセ認歯科試験の受験勉強でやってはいけないこととやるべきこと
レセ認の歯科の資格での学科試験と実技試験の受験勉強の方法を説明する前に、絶対に
やってはいけないことと、逆にやるべきことがありますので、整理してお伝えします。
診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)に限らず、資格試験の為の受験勉強のやり方に
不慣れな方達は独自で色々と考えて試行錯誤しがちですが、それでは合格できません。
目次
受験勉強でのやってはいけないこと
診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)の受験勉強ではしてはいけないことがいくつか
あります。これをやると効率が悪くて勉強が進捗しなくて必ず落ちるという作業です。
診療報酬点数表を通読すること
当サイトでは書籍版とWEB版の診療報酬点数表を紹介しています。診療報酬点数表は
算定項目毎に所定点数を調べる際に辞書的に使用すべきですので通読は絶対ダメです。
診療報酬点数表を通読してみると勉強を頑張った感は得られるかもですが、そんな沢山
の診療点数を覚えることは無理ですし、確実に時間と労力の無駄になってしまいます。
余談ですが、歯科の診療報酬点数表はA~Oの項目に分けられて編集されてます。その
各項目にインデックスをつけておくと試験場での検索のスピードが確実に上がって便利
です。これは実技試験と学科試験の両方で当方が実感できたことで是非、読者の皆様も
実行されて下さい。この作業をしておくだけでも検索スピードが体感で全く違います。
見出しのインデックスには以下のように書きました。ご自身で分かり易いように見出し
の言葉を書いて頂ければ良いです。これが無いと検索のスピードがけっこう落ちます。
- 『歯科診療報酬点数表 目次』のページ ≫ 目次と書いた
- A 第1章 基本診療料 第1部 初・再診料 ≫ 基本
- B 第2章 特掲診療料 第1部 医学管理等 ≫ 医管
- C 第2部 在宅医療 ≫ 在宅
- D 第3部 検査 ≫ 検査
- E 第4部 画像診断 ≫ 画像
- F 第5部 投薬 ≫ 投薬
参考書を最後まで通読すること
初心者の方達はこれをわりとやりがちです。基本的な事柄を基礎として学んでおく為に
ざっと参考書の全体を読んでおこうと考えたりされます。考え方は全部が誤りではない
ですが、参考書はご自身の学力に合せて必要な項目だけをササッと読んでしまうだけで
充分です。例えば当方の場合には診療報酬明細書に書かれている事項にはどんなことが
具体的にあるのか?や、レセプトを書いていく順序を実際にどのようにすべきなのか?
等のことを初心者で知りませんでした。従ってそれらだけを速習する為に読みました。
診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)に限らず資格試験の受験勉強で最も厳しい条件
は残りの期間で勉強に使える時間がどのくらい残されているか?です。その貴重な時間
をやりくりしながら勉強して受験生は3時間のテストで合格基準点を超えられるように
得点力を向上させないといけません。参考書の通読は価値が無いのでしないで下さい。
参考書は診療報酬点数表と同様に、実技試験や学科試験の演習をしていて知らないこと
が出てきて調べたい時に辞書的に使うのが一般にベストな使用方法で注意して下さい。
学科で正解の確認だけすること
学科試験の演習をしていて、自分で出した答えが合ってるかどうか?だけチェックして
答え合せのみで終わりにするのは効果が無いです。学科試験は各設問で4個の選択肢が
出されて、その中で内容が正しい肢の組み合せはどれか?と聞かれます。a~eの中から
一つを選んで回答します。演習をしたら各選択肢の内容について正しいか?誤りか?の
理由を必ず確認して下さい。その上で『頻繁に出される常識的な選択肢』や『できれば
知っておきたい、それなりには見かける選択肢』と『マニアック過ぎる為に知らなくて
よく、必要に応じて調べて対応すべき選択肢』に当方は分けてました。それから常識的
な選択肢と、それなりに知っておきたい選択肢をできるだけ覚えるようにしてました。
この辺りのことは学科試験の勉強方法の記事で後程また触れますが、学科試験の演習は
自身の解答が合ってたか?確認だけして終わりという作業の流れにはしないで下さい。
余談ですが、よく出る選択肢の内容をできるだけ覚えておいたのは試験会場で診療報酬
点数表と参考書等で調べる時間を短くでき、問題を解くスピードを上げられる為です。
点数表と参考書をまとめること
これも見かけますが、診療報酬点数表と参考書の膨大な内容をルーズリーフに記載して
まとめ始めたりする人がいらっしゃいます。そんなことをしても得点力は上がらないし
あてもない樹海に迷い込んで挫折して爆死する未来が待ってるだけです。まとめて書く
ことはあくまで作業であり、勉強ではなく、そんな動作よりも演習を進めるべきです。
略称等をカードで暗記すること
参考書のP15~17に書いてある『傷病名及び略称』について実技試験の過去問題の演習
をして、よく出てくる傷病名等の用語を覚えておくことは意味があります。しかしその
為に内容を単語カードに書き写して個々に暗記するようなことは無駄が多いのでやめて
下さい。スキマ時間等にファイルした3ページをパラパラと見て覚えておけば充分です。
受験勉強でやらないといけないこと
受験勉強でやるべきこととして診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)で特に意識して
最初に覚えておいて頂きたいことを説明します。ここでは実技試験と学科試験の受験に
向けて勉強をする方法の流れを解説する訳ではありません。それらは後程、別の記事で
お伝えしますので誤解しないで下さい。歯科の試験では特殊に必要な作業があります。
レセプトの用語の意味のまとめ
歯科の医療事務の経験があってレセプト中に書かれてる用語の正式名称と略称の意味、
更に項目毎の所定点数まで分かってる方達はこの作業は不要です。知らない方達はまず
診療報酬明細書に書かれてる用語の正式名称と略称の意味、そこに書いてある事項毎の
算定点数を診療報酬点数表と参考書、ネット等で調べて確認して一覧表にして下さい。
診療報酬明細書のPDFファイルは下記のサイトでダウンロードして下さい。因みに診療
報酬明細書(歯科加算)の用紙は試験で使わず、(歯科併用)のみを使用して下さい。
当方は最初に受験勉強を始めようとした頃に個々の歯の正式名称や呼び方すら知らない
レベルの初心者でした。無知であることは一般に自己責任ですが、恥ずかしいことでは
ないです。『この資格試験では初めにこの作業が要るな』と分かって地道に調べ始めて
ワードのファイルにまとめていって、終わってからPDFのファイルに変換して、ゲージ
パンチで穴を開けてからリングファイルに閉じました。まとめ方の例としてファイルの
最初のページの一部を示しておきます。用語毎に名称と略語、点数を整理して下さい。
算定と記載をする方法のまとめ
上記のまとめ資料を作成するのに数日はかかって、その後に実技試験の過去問の演習を
して自力で問題を解こうとしました。しかしそこで『頻出の算定項目が実技試験の問題
中で具体的にどのように計算されて、その過程と結果をどこにどう書くのか?』を知ら
ないと問題は解けないと気づきました。そこで先に作った資料を改良して『問題の中で
各算定項目がどのように具体的に計算されて、どこにどう書くのか?』の一覧表にして
おかないと実戦では全く役に立たないと分かって、再びまとめ資料を作り始めました。
当初はこのオリジナルのまとめ資料のコンプリート版を当サイトでは読者の方達の為に
公開しようと考えてましたが、そこまで甘やかすのもどうかと考え直しました。自身で
調べて考えながら自分の言葉でまとめていくからこそ、深い理解に基づいた資料が作成
できるのであって、他者が作ったものを楽して手に入れても意味がないと感じました。