診療情報管理士の認定試験の受験勉強で解剖生理の予習は必要?
『これから診療情報管理士の認定試験の受験勉強を始めるのですが、その前に解剖生理
の予習は必要なのでしょうか?何の教材を使えばいいのか?すら知らなくて.. 』と先日
読者の方達から質問を頂きました。多くの受験生の方達が気にされていることなので、
こちらの記事でお答えしておきます。そもそも解剖生理学は何故必要なのでしょうか?
そしてもっと重大なのは認定試験ではどのような知識が実際に問われているのでしょう
か?ということです。その辺りを考察してみるとどうすべきか?答えが見えてきます。
解剖生理学の予習は受験勉強で必要なのか?
当サイトの編集部の担当者は解剖生理学の参考書等で一般的にどんなことを学ぶのか?
をまず調べてみました。書籍によって違いはありますが、目次のページに書かれている
項目は大体以下のようになります。色々と書いてあって、難しそうというよりも、認定
試験で出ている事柄が確かに含まれてはいるという印象です。参考にしてみて下さい。
- 細胞 細胞の仕組み・組織
- 皮膚と膜 皮膚・体内の膜・体温
- 血液循環 血液・心臓・血管・胎児循環・血圧・リンパ
- 神経 神経・中枢神経・末梢神経と自律神経・体のリズム
- 感覚器 感覚器・視覚・音の感覚器・他の感覚器・JCS(意識障害の評価方法)
- 内分泌 ホルモン
- 骨格と筋 骨格・頭蓋骨と背骨・腕と脚の骨・関節と動き・骨格筋
- 呼吸器 気道・呼吸・呼吸の調節
- 消化器 摂食・消化器・肝臓・膵臓・栄養の吸収
- 泌尿器 腎臓
- 生殖器 受精・出産
- 免疫 免疫機能
但し、現状で診療情報管理士の認定試験の受験勉強向けに著された解剖生理学の参考書
や問題集は残念ながら存在しません。診療録管理士の資格に限らず、受験勉強では使用
する教材をまず選定して、それを用いて『いつ・何を・どうする』というフローを決め
なければダメです。つまり漠然と『認定試験の受験勉強では解剖生理学を予習した方が
良いのだろうな』と読者の皆さんが感じていたとしても、それでは何の教材を使って、
いつ頃、どのようにやれば良いのか?が誰しも全く分からない訳です。その分からない
理由はどうしてか?お分かりになるでしょうか。鋭い方達はピンときたかもしれません
が、通信教育講座の受講生の方達にとって唯一の羅針盤と言える模試問題や一問一答の
問題集で記されている内容と照合していないからです。どんな資格であっても受験勉強
は『過去問題等に出されているところだけ、出ている形でそのまま身につける』ことが
肝要です。それ以外のことは無駄になるからすべきではないのです。そうすると、事前
に認定試験の受験勉強の前に試行錯誤をしながら解剖生理学を予習しておくと言っても
いつ何をどうすれば良いか?が分からないので、無駄になる可能性が極めて高いことに
気づきます。すごく簡潔に表現すると解剖生理学を学ぶのは細胞や血液、神経、筋肉、
骨格、感覚器、臓器、免疫機能等がどのような働きを身体の中でしているか?を視覚化
して理解して覚える必要があるからです。そこで次に、弊サイトの読者の皆さんは今、
診療録管理士の認定試験の受験勉強を始めようとされているのですから、模試問題等の
必携の教材に出てくることだけを書かれている形で身につければ良いことになります。
従って、解剖生理学の知識が必要なのは主に基礎課程ですが、疾患等の読み方や病態と
ICD-10のコードを調べる際に、知らない解剖生理学的な知識を一緒に調べてしまって、
それを図解しながらワードのファイルに記録しておいて、理解して覚えれば良いことに
なります。弊サイトの編集部の担当者は全員、模試問題と一問一答の問題集の基礎分野
についてそのやり方で独自の資料を作製して受験勉強を乗り超えてきました。その方法
が最も合理的で無駄が無くて効果的な受験勉強のノウハウであると言い切れます。簡単
に申し上げると、模試問題の解説や一問一答の問題集の説明の文章中に知らない用語が
莫大に出てくるので、それらを一つずつ調べる中で解剖生理学の必要な知識をまとめて
理解して覚えてしまいましょうということです。その時にできるだけ図解をして、文言
だけにしないで視覚的にイメージできるようにして暗記をし易くすることが大切です。
そうすることで、解剖生理学で登場する知識も一緒に身につけられることになります。
解剖生理学の知識は主にネットで調べることになりますが、できるだけ図を一緒に保存
してビジュアル化して覚え易く、且つ忘れにくくすることが重要です。以下にいくつか
事例を示しておきますので、ご自身で教材中の語句を調べる際に真似をされて下さい。
このようにすれば受験勉強を始める前に新たに教材を別に購入して時間と労力をかけて
無駄になる可能性がある作業を全くせずに済むようになれます。時間効率が良いです。
また受験生の方達が独自に作成するオリジナルの資料は、ネットで調べて文章や図表を
自由に貼り付けて構いませんが、著作権上の事由から個人での使用に限定して下さい。
次の3例では著作権に配慮して文章の内容を一部変えたり、図にモザイクを少しかけて
あります。受験生の方達のオリジナルの資料ではこれらの処理は特に必要ありません。
【例1】
オキシトシンは脳の視床下部の下垂体後葉の神経細胞で産生される神経ペプチドの一種
で出産や授乳、育児、他の個体との関わり等に際して脳内や血中へ放出され、愛情ホル
モンや信頼ホルモンとも言い、オキシトシンが分泌されると幸せな気分になれる。また
集中力の向上やポジティブになる等、幸福感が高まる為に幸せホルモンとも呼ばれる。
【例2】
眼球は構造を図解で理解して、水晶体や虹彩、毛様体、強膜、角膜、網膜、硝子体等の
働きの暗記が必要です。裂孔原性網膜剥離や老人性白内障、緑内障等が出題されます。
【例3】
中耳真珠腫(真珠腫性中耳炎)は鼓膜の表面の皮膚の成分が鼓膜の裏側(中耳)に入り
込み、真珠腫という固まりを形成する疾患で、固まりの内容物である上皮成分が層状に
蓄積する姿が、時に真珠のように白く光沢のある球状を成し、そこから真珠腫という。
耳は(急性・慢性)化膿性中耳炎、中耳真珠腫、耳硬化症、メニエール病、突発性難聴
等の疾病がよく出されます。耳硬化症はアブミ骨という耳小骨の一つが固着して上手く
機能しなくなって難聴や耳鳴り、めまい等を来して、徐々に難聴が悪化していきます。
『医療の資格』の模試問題の解説と一問一答の問題集の説明の余白部分に自身で調べた
ことを書き加えて、その他に病気の病態等は文章が長くなることからワードのファイル
に上記のように図解をしながら文言を記録していきました。因みに基礎課程だけで模試
問題はワードのファイルが51ページ、一問一答の問題集は140ページ程になりました。
模試問題は知らない疾患等について全て調べることが当然ですが、一問一答の問題集は
☆マークと、認定試験で頻出であり、出そうと想定される事柄だけ調べれば良いです。
その視点で一問一答の問題集の項目をもっと絞ればワードのファイルのページ数は少し
減る筈です。このように図解を含めて様々な用語を調べて理解して覚えることで、自然
に認定試験の受験勉強の中で解剖生理学の基礎的なことを同時に学んでいることになり
ます。従って解剖生理学だけを独立して予習する時間と労力にコストを節約できます。
その代わり、教材に書き込みをしながら図解と説明をワードのファイルに保存していく
やり方は膨大な量の知らないことを最初に調べて乗り超えないといけません。受験勉強
を始めたばかりの段階で来る日も来る日も疾病等について調べてまとめる作業を地道に
続ける必要があり、相応に大変です。生半可な姿勢では無理で覚悟と決意が必要です。
一問一答の問題集の基礎分野で☆マークを含めてどのような病気等を調べるべきか?は
『知識の解説(基礎課程編)』の箇所で各章について整理してあるのでご参照下さい。
